誕生してひと月余り。生まれた日の翌日に病院に行ったのだが、その時はガラス越しに対面してきただけで、今回は抱っこしてきた。
思いのほか首が座っていて、小学1年生の姫が抱っこしても危なっかしいということはない。
目がぱっちりしていて大きく、鼻に特徴があって、ひと眼見た瞬間、97歳まで元気に過ごした母方の祖母を思い出した。
当の妹君からみれば「ひいひいおばあちゃん」に当たる、4代前の「高祖母」である。
姫君を産んだ母親が生まれた時、ひと眼見た時に感じた印象と同じである。遺伝子とはかくの如く受け継がれて行くもののようである。
観察していると、お腹が減って乳を欲しがる時に泣き声を上げるだけで、それ以外は静かに音楽を聴いて、あたりをきょろきょろ眺めている。
姉の姫が周りでドタバタしても平気な顔をしている。二番目は図太くなるものらしい。
7つ違いの姉妹と言うのはどんな塩梅なんだろう。
お姉さんをまねすれば、随分とませた赤ん坊になるはずである。
産まれてくる前の時期、母親から離れようとせず、甘え切って赤ちゃん帰りしたように我儘し放題だった姫の精神状態は、だいぶ元に戻ってきたようだが、まだ、夜寝るときなど、甘えて聞きわけが悪くなるような所が残っているらしい。
3時20分過ぎに学校から戻ってきたが、「ただいまぁー」と言う声は元気そのもので、しかも大きい。
水色のランドセルを背負い、首から水玉模様の水筒を掛け、手には手提げ袋を提げている。
Gパンの半ズボンに水玉模様のタイツ姿。上半身は下着の上に長袖のTシャツと半袖のTシャツを重ねて着ただけの軽装である。
子どもは風の子だったのだ。
まだ時折おねしょをするらしいのだが、恥ずかしがっているので、ジイジもおねしょはしていたんだよと言うと、真顔になって「ホント?」と聞いてくる。
小学校の低学年の頃、近くの高校の校庭に遊びに行って、昔はどこの学校にもみられた気象観測の百葉箱の近くに埋められている雨量計に小便を注ぎ込む悪さをして喜んでいた。
しかし、天罰は下るもので、夜中に雨量計の中におしっこをしている夢を見る。
と、その直後に目が覚めるのである。確かに布団の中にいるが、おしっこは夢ではない。その証拠に寝間着や布団が濡れていて、失敗したことに気づくのである。
そういう夢の話を二つ三つしてあげたところ、大喜びしてケララケラケラと笑い転げるのである。
笑いカワセミのような子で、床にひっくり返って腹を抱え、足をばたつかせている。そして「今の話、もう一回して」と何度も何度もせがまれ、そのたびに笑い転げるのである。
妙なところで親近感を持ったようである。
湘南新宿ラインで利根川の大河を渡る
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