わが家からほど近い池と森の公園にウグイスの初音の続きを聞きに行く。
先月22日に初音を聞いて以降、その気になって耳をそばだてていないせいもあるが、よそで聞いた覚えがない。
まさか空耳だったんじゃあるまいな…
そういうアホな疑念を吹き飛ばすように、公園の入り口付近に近づいただけで例の澄み切った鳴き声が数か所から聞こえてきた。
やっぱり空耳なんかじゃなかった。しかも、鳴き声の種類が増えている♪
池の奥の谷戸には人がだれもいなくて、降り注ぐ柔らかな早春の光を一人占めしつつベンチに腰掛けているとうつらうつらしたくなるが、谷戸のあちこちから聞こえてくるさまざまな鳴き声を聞き分けていると、どうやら5、6羽がそれぞれ縄張りを主張しているようである。
イイ気持ちで耳を傾けているうちに気がついたことがある。
5,6羽のうち一番近くで鳴いているウグイスのさえずり方が縄張りを声高に主張する勇ましいものには聞こえず、どことなく甘えているような感じに聞こえて来たことだった。
チョット舌足らずでもある。
そんなんで縄張りに侵入するライバルを追っ払えるのかと思うほどだが、振り返ってみれば22日に最初に聞いたのが、まさにこの鳴き声だったような気がする。
だとすればその昔、江戸のいなせな火消したちの、そのまたいなせ中のいなせなマトイ振りが火事現場に一番乗りして燃え盛る火の海に立ち、目印のマトイを高々と振って仲間に知らせたように、命知らずの勇気凛々な若者と同様なウグイスだったんじゃないか?
そういう凛凛たる勇気の持ち主が何でまた甘えたような声を…
まぁ、世の中にはマザコンが少なからずいることだし、女性に頭が上がらす、甘えたがるオトコも少なくないようじゃないですか…
ニンゲン界においてそうなのだから鳥…ウグイスの世界においておや…じゃありますまいか。
そこで一句思い浮かびましたな。
どことなく甘えるような初音かな 花葯
池と森の公園の池のほとりのジャヤナギが芽吹き始めた
この森で例年真っ先に芽吹くのがこのジャヤナギだったと思うのだが、今年は少し遅れ気味のようである
株全体に薄っすらとした黄緑色の霞がかかったようで、好きな光景♪
枝先が躍り始めている♪
こういう枝先にもウグイスは飛んできて鳴くんだと思う♪
散歩の途中で見かけたタマナワザクラ
ソメイヨシノの早咲き品種から作られたのがタマナワザクラ(玉縄桜)で、大船のフラワーセンターが作り出した品種
ソメイヨシノより低い気温で咲き始め、鑑賞期間が長いのが特徴
4分咲きぐらいだろうか…
こちらも散歩道で見つけたウメ
春の足取りが確かになって来た♪