先日、修理を頼んでおいた銀座4丁目の時計屋で時計を受け取った後、上野の森に行くためにJR有楽町駅に向かって歩いていると、時ならぬ行列を見つけて「ン⁉」と思う。
そこは数寄屋橋交差点脇の西銀座チャンスセンターという宝くじ売り場で、行列は年末ジャンボ宝くじを買おうと並んでいる人たちだった。
西銀座チャンスセンターといえば宝くじで一獲千金を夢見る人々にはツトに有名で、「億」の当選券が頻繁に出るところとして知られている。
現に、売り場の窓口の上には「平成~令和まで 億万長者524人890億円」と大書きされた看板が掲げられて射幸心をあおっている。
宝くじというものは買わねば当たらない。
しかし売られた宝くじのどれかは必ず当選券になる。つまり誰かが当たり券を手にする。
誰かは誰かでその正体まではわからないが、実際に平成からここまで524人もの億万長者がこのチャンスセンターから生まれていると聞けば、次はボクかも…と夢と期待は大きく膨らむ。
しかもうまくいけば10億円…!
地元のJR駅の南北を結ぶ地下道の脇に宝くじ売り場があり、地下道のスロープ付近には派手な格好で宝くじの幟を持ったサンドイッチマンが「〇〇ジャンボ宝くじ 誰かに当たるン億円♪」と低くてみょうちきりんな節回しながら耳に残ろ節回しで道行く人に呼び掛けている。
こういう時、取らぬ狸の皮算用と知りつつ、買ってみるかと思う人と、どうせ当たらないに決まっているから、そのぶjん昼飯を普段よりちょっと奮発して満足する人、財布のひもを締めて昼飯も立ち食いそばで済ませ、何事もなかったように立ち去る人…
反応はいろいろだろうが、ボクの場合は1枚300円で買う夢なんて、10枚買ったって知れたもの。十中八九以上は外れるが、万が一ってこともある。買わなきゃ当たらないのだから買ってみようじゃないかということになる。
そもそもチャンスセンターの前を通りかかったのが運の尽きの反対で、偶然とはいえ、何か吉兆のサインじゃないかと、まことにオメデタイ発想で受け止める性質(たち)である。
それでも一番空いた列を探し、連番でなく、バラで10枚買った。
だから10億円は絶対に当たらないが、1等7億円は当たるかもしれない。
調べたら1等は23本あるそうだ。23本も…♪
一番端っこの「10番窓口」が並んでいる人が一番少なかった
西銀座チャンスセンターが生んだ「億万長者524人890億円」の数字が光る