ボタンを押せば一発で点火して短時間に部屋が暖まる。
15年経った器具だが、寄る年波なのか不具合が生じるようになってきた。
スイッチを切ってもしばらくすると、勝手に再点火してしまうのである。しばしば暴走するんである。
スイッチを切ると同時にガスの元栓も閉めるから大事には至らないが、元栓が開いていればガスに火が付いてしまう。
サービスステーションに聞くと、やはり15年が焦点になった。
修理が必要だとして、まず部品があるかどうか。サービスステーションの人に点検に来てもらうだけで、出張費用として3000円何がしかの費用がかかってしまう。よしんば修理可能であったとしても、戻ってくるまでには少なくても1週間以上の日にちが必要である。
簡単なことではないようだ。
なるべくモノは大事に使っていきたいと思っている。だから、修理できるものは修理して使っていきたいのだが、最新型と言うのはそれなりに進化を見せているだろうし、たいして進化していなくても、暴走を起こすような事は無いはずである。
安全が使用の大前提になる器具は、年季より安全が最優先でなければならない。
セール中だという。そりゃあ冬もおしまいに近づいている。暖房器具の需要が終了する時期だから在庫整理らしい。
で、45%引きの極めてリーズナブルな価格で新品を手に入れた。3万ウン千円なり。去年のモデルだから一層安いんだそうである。安心料として適当な値段ではないか。
今、午前5時少し前。冷え切っていた部屋はあっという間にポカポカになる。
サービスステーションまで4キロ少々の道のりを妻と一緒に歩いて行った。
良く晴れ渡っていたが、北風が強くて冷たい。そこで風を避けるため、山の中を抜けて行くことにした。
夫婦池の脇の坂を上り、尾根筋を辿る道である。太平洋岸に多くみられる照葉樹林の中を行く細道である。裸木ではないから木洩れ日の中を進むことになる。
低い太陽からの日差しが適当にさえぎられて歩きやすい。
ここで人に会うことはまれだから、オゾンをたっぷり吸いこみながら気分良く歩く。
富士山は随所で顔をのぞかせるし、午前中の太陽の位置は相模湾を群青色に染め上げている。
月影地蔵から極楽寺に出て切通しを降りてゆくと長谷である。江ノ電を何度か横切って長谷や由比ヶ浜の商店街を抜けていく。
ガスヒーターを見た後は妻が行ったことがないという時宗の教恩寺に回る。習字の大先生が住職をしている寺である。小ぢんまりしていて観光客とは縁のない静かな佇まいの寺である。この日も運慶作とされる阿弥陀如来三尊は良く見えなかったが、県道からお寺に通じる道の脇の肉屋で買ったコロッケは評判通りに美味しかった。
小町通りから一歩入った鏑木美術館近くに最近出来たばかりのカレー屋に寄る。
鎌倉野菜のカレーを売り物にしている。
農業好きの若者が集まって農業生産法人を立ち上げ、鎌倉北西端の関谷で育てた野菜を使っている。
空いていた土地を使わせてもらっているだけで、メンバーは農家の息子や娘たちではないそうだ。
農場直送の野菜をふんだんに使ったカレーで、提供される野菜は瑞々しくて、種類も豊富で、とても美味しい。
志を持った若者たちが育てている野菜、ということも味をよくしているのかもしれない。
照葉樹林の中の木漏れ日の道と時折顔をのぞかせる富士山
極楽寺山門と江ノ電が鼻先をかすめる権五郎神社境内
鎌倉野菜をふんだんに使ったカレー
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