こんなこと今さらのことだが、これまで以上に輪をかけて思い知らされる日になった。
朝食の時に点けていたNHKテレビの画面が突如国会中継に変わり、参院の特別委員会の委員長席の周りに議員が集まって騒いでいる場面に切り替わってしまった。
馬鹿馬鹿しいと思ったが、外は大雨だし、特段やることもないから1時間ほど眺めていた。
その光景が幕開けだったんだね。
どんな光景が目に入ってきたのか、馬鹿馬鹿しいし、忌々しいからいちいち描写はしないけれど、総括質疑も吹っ飛ばしてなりふり構わず「戦争法案」の強行採決に突っ走ってしまった。
はっきり言えるのは、日本の民主主義を国会議員たちが踏みにじり、葬り去ったということだ。
首相が「こうする」と思えば、何でも出来てしまう独裁国家の誕生である。
国民主権は明確にご臨終である。
我ら国民は何も逆らえず、お代官様の言うことを黙って聞くよりほかに手立てはない。問答無用なのだ。
2年前に秘密保護法などと言う、「由らしむべし知らしむべからず」の何でも秘密にしてしまえる法律が成立しているし、抵抗すれば捕えられてひどい目に遭わされるだろう。
いつまで続くのか分からないけれど、しばらくは冬の時代を覚悟しなければいけない。
極端にいえば、先進国を気取り民主国家を装いながら、実は隣の半島にある某独裁国家のような不自由な国になってゆくだろう。
おぞましいことである。
いや、笑い事ではない。
唯一可能な抵抗は来年夏の参議院選挙で与野党逆転させ、与党を過半数割れに追い込むことだが、1年も先の話である。
国民はそこまで怒りを持続させられるかどうか…
戦後の民主主義社会に生まれてこの方、平和と繁栄を実感してきたし、それを脅かそうとする企みに、選んだ仕事を通じて歯向かってきたつもりだった。
それが、憲法を無視した法律を制定し、世界の警察国家を自認してきたアメリカの「ふんどし担ぎ」みたいな真似を、しかも鉄砲を携えて努めなければならない国になってしまった。
危ない目はこれまでも幾度もあったが、何とか踏みとどまってきたのは、与党の中にだって異論が存在しえたからでもある。
それがノータリンの烏合の衆に堕してしまったことも原因しているし、尊重義務などないかの如く憲法を無視されてしまっては、何をかいわんやである。
この事態は想定の範囲なのだが、それにつけてもがっかりしたなぁ。
気を取り直して、民主主義を取りも出さなければいけない。出来たばかりの法律を廃止する闘いの列に加わらなければならない。
でも、その前に“しっかり”とヘコんでおかなければ…
2、3日前に通りがかった藤沢市北部の牛舎。狭い1頭分のスペースに押し込められた肉牛は、食べて出して寝るだけの暮らしを送っていて牧草地に放たれることもなく、食用に出荷されるまで、つながれ続ける。
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