今朝起きてベランダに出てみると真南の空に半月が浮かんでいる。
こういう場合、春の月はおぼろに霞むのが教科書的なんだろうけど、まだ昨日以来の北の寒気が抜けきっていないのか空気はキリっと引き締まり、月の光も冴え冴えと冬を引きづったままなのが気に入らない。
気に入らないことだらけの春だけれど、この月の左側に星が3つ並んでいて異彩を放っている。
ともかく、3つともオヤッと思うくらい明るい。
はて…? と天文アプリのStarWaik2 を開いて月の輝く方角にかざして画面をのぞくと、月に近い順から木星、土星、火星と表示された。
ということになると、月火木土だから週休3日ってわけだな…、太陽が一緒に見えることはないから、差し当たってここに並ぶ資格を持つ星は水星と金星だけ…
奴らはどこで遊び惚けてるんだ、などと天文オンチは調子っぱずれなことを思い浮かべる。
そして歯を磨き、顔を洗って着替えを済ませたりしてもう一度ベランダに出て見ると、まだ午前4時半前だというのにもう東の空が白み始める。
そりゃそうだよな、あと2月もすれば夏至だもの。
そのころになれば手足を自由に思いっきり伸ばし、新鮮でオゾンのたっぷり含まれた瑞々しい空気を胸いっぱい吸って、好きなところを飛び回れるようになるんだろうか…、浜辺に大の字を書いて波の音を聞き、青い空に吸いこまれそうになりながら見上げて心置きなく海の青と空の青に染まり切ることができるんだろうか…、夕闇に灯る赤提灯、路地にそこはかとなく漂う鳥の脂が焼けるにおいの混じった薄い煙、縄のれんが割れるたびに外に漏れてくる酔客のさんざめき…あああああぁ~ ! などと叶いもしそうにないことを頭に浮かべては自分で否定して行く。
酷かった嵐が去った昨日はよく晴れた。
晴れたけれども名残だろうか、相変わらず北寄りの強い風が吹きまくり、「北風と太陽」の寓話は引き分け気味と言う中途半端さ。
久しぶりに自転車で有酸素運動をして肺に喝を入れたかったが、あきらめて自宅周辺の散歩で我慢した。
久しぶりの富士山がきれいだったのが印象的だった。
今朝はそのおすそ分け ♪
青い海、青い空 白い富士、白い波…つまり2色の世界
富士の頭に筋斗雲…じゃなくて、単なるウザイ存在
消えていたすそ野にまで、再びたくさんの雪が積もった
丹沢の峰々が白銀に輝くなんて…
真冬にだって滅多に雪化粧しないのに…
サーファーは普通の平日並み
波打ち際を離れ、運動公園から見る家並み越しの富士山
コンドルが飛んでいく ♪
はるかに白く霞むのは奥多摩や秩父の峰々だろうか
最後は額縁に収めて…
おまけ