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平方録

秋天を映す青い海と初冠雪の富士山

昨日の秋天は東京では10日ぶりだったそうだが、朝から風もなく、夏の青さよりもやや薄めだが透き通った青空が広がった。
旅行中の四国では概ね晴れていたし、そんなに久しぶりという感覚はないが、あまりの気持ち良さに自転車を引っ張り出していつもの湘南海岸を走ってきた ♪
台風19号やらその後の曇天にたたられていたせいか、自転車を漕ぐのも久しぶりなのだ。

広々とした景色の中を風を切って走るあの感覚はやはり格段に気持ちの良いもので、初冠雪した富士山を見ながら走る気分は格別。「やっぱり地元の景色はいいなぁ~」というのが偽らざる実感だった。
24度まで気温が上がったので短パンとTシャツ、といってもT シャツは夏と違って長袖で、しかもその上にベストを着てちょっと汗ばむくらいだった。
気分としては虫干しで、相当なリフレッシュになったのは間違いない。

しかし、この晴天もどうやら1日限りらしく、向こう1週間に晴れマークは一つもないのが不愉快である。
チエコは東京には空が無いと言って嘆いたそうだが、ボクも湘南の秋天を出し惜しみしないでおくれ、とボヤキたくなる。
思えば今年は春ごろから列島の天候不順というか、これまでにない気象現象が様々な形で現れてきているのではないかと思う。
梅雨明けは遅れに遅れたし、残暑は10月初旬まで相当長く続いた。強烈な台風もいくつか襲ってきた。
きっとどこかで歯車が狂いだしたんだと思う。
この狂い、たとえ今はわずかな狂いであっても、果たして元に戻るものなのか、それともさらに進んでしまうのか…

わが家のキンモクセイがまだ香っている。足元にはオレンジ色の小さな花がたくさん落ちて積もっているのだが、咲き忘れたのか、主が旅から帰るのを待っていてくれたのか、ともかくまだ蕾も残っている。
個人的な感想だが、キンモクセイの香りは青空の下で嗅ぐのが一番似合っていると思うのだ。

初冠雪した富士山を挟んで箱根連山(左)と丹沢山塊

秋天とそれを映それをす青い海 純白の雪と白い雲…2色だけの世界

湘南海岸から見える富士山は東斜面だが、雪の積もった斜面に対して左側の南斜面には雪が少ないのが分かる。とら刈りの富士山なのだ

波が無いのに大勢のサーファーがわずかな波と戯れる
波が高いとサーファーの数は激減してしまう珍現象が見られるのもこの辺りの浜の特徴

度重なる台風と強風でコース上に砂浜の砂が積もり、まずは通行不能だろうと偵察がてら行ってみたサイクリングコースだが、全8キロのコース中半分の4キロまでは徐砂作業が進んでいて、かろうじて走れた
大風が吹く度に徐砂作業が行われ、まるで「シーシュポスの神話」のようだ


わが家のキンモクセイが香っている
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