早い年は節分の頃に聞くこともあるくらいだから、随分と遅いなぁと思う。
今冬は師走の声を聞いた途端に寒くなり、こんなことはあまり経験しなかったように思うのだが、長い冬である。しかも寒い。
確か気象庁の長期予報は訂正が入ったものの、秋口は「今冬は暖冬」と言っていたはずである。
それでも季節は確実に動いているようで、日足は延びてきたし、気象庁は知らん顔だが、鎌倉など相模湾沿岸では2月23日に「春一番」も吹いている。
それら春の到来を裏付けるように、太陽の南中高度も依然として低いままだが、それでも冬至の31.2度から比べて2月27日は5度も上昇して46.2度にまで上がってきた。
日足が伸びたと書いたが、これも冬至と比べると実に9時間43分から11時間16分へと昼間の時間は93分も延びているのである。
暑さ寒さも彼岸まで。その春の彼岸まで、あとひと月足らずである。
ウグイスの声が聞こえても良いころなんである。
上手に「ホーホケキョ」と鳴けないで、舌足らずになったり、つっかえたりするのを聞くのも微笑ましく、春浅い時期の楽しみのひとつでもある。
そんなことを思いながら妻に「今年の初音は遅いねぇ」と話しかけたら「馬鹿ねぇ、あなたは。うちでは赤ちゃんが泣いているじゃぁないの」とたしなめられてしまった。
「ウグイスもはじめはケキョケキョと繰り返すばかりで上手に鳴けないけれど、うちの赤ん坊も同じよ。最初はかよわい声で『フゥー』というような、空気の抜けたような、ため息のような声を出してお乳をせがんでいたけれど、今は『おい、かーちゃん、おっぱいおっぱい! 早く!!』と男の子らしく随分と威張って泣くような、大きく威勢よく泣くようになってきたわよ」とまで言う。
「………」
恐れ入った。1本とられてしまった。
長女のところに誕生した若殿である。
22日の日曜日に病院から退院してきてわが家でしばらく過ごしているのだが、生まれ出た時に2600グラム足らずしかなかった小さな赤ん坊だが、生後10日ほど経った今、顔立ちなどだいぶしっかりしてきたようである。
確かに泣き声もしっかりしてきたように思う。
来月の中旬になると、二女のところの姫が幼稚園を卒園して、1人で5日ほどわが家に遊びにやってくる。
甘えん坊の一人っ子だから母親から離れるのは一大決心に違いない。「もう小学生になるんだから」とか言われて背中を押されたんだろう。
生まれたての従兄弟に会うのを楽しみにしているようで、どんなお姉さんぶりを発揮するんだろうか。
若殿の御足
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