そのため、妻は手伝いの準備というべき第一段階を始めたが、じいさんなんぞという立場は邪魔にならないようにしているだけで、何の役にも立たない。
家で留守番の身だったが、今日は来てもヨロシイというので久しぶりに姫に会うため、いそいそと出かけてきた。
当地の学校は二期制で、ちょうどこの時期の連休を利用した秋休みが5日ほど続くのである。
折良く、姫にとっては人生初めてとなる通知表を受け取ってきた日で、見せてもらったら、わずかなB以外はAばかり並んでいて感心である。
もっとも、評価はABCの三段階で、この時期にCを取るのは余程のことだろう。大方の子にはAかBがつけられるはずである。
まだ、スタートラインに立っているに過ぎないのだから。
3、4日前に胃腸炎になって学校を休まなければならなかった直後である。すでに元気は回復していたが、どこか様子が何時もと違う。
常に母親にぴったりくっついて離れようとしないのだ。
一緒にショッピングモールに出かけても変わらない。でも、じいじにはちょっかいを出したいのか、足を何度も蹴ったりしてくる。
じいじだと悪ふざけも見逃してくれると思っているのである。
病み上がりのせいか食は細いままで、あまり食べない。母親も無理強いはしていない。
これで体力が持つのかと少々心配になるほどである。
ただ、好物らしくキャベツの葉っぱを手でちぎりながら塩をふりかけてムシャムシャ食べている。
まるで青虫である。生野菜を好むところは感心だが、塩はかけ過ぎ。こういう食生活は習慣化させてはいけない。塩分は控えめにすべきなのである。
食後にトランプで遊んだ。七並べがお気に入りなのだが、一回も勝てず、しまいには癇癪を起こして大泣きしてしまった。
これまでほとんど見せたことのない振る舞いである。
感情の起伏を上手にコントロール出来かねている様子なのだ。
妹ができるのは嬉しいが、お姉さんとしての役回りも期待され始めたプレッシャー。
母親の突き出したお腹を見ながら、そのお腹と母親を守ってあげようという健気な思い。
そんな自立した思いとは裏腹に、いつまでも母親に甘えていたい、独り占めしておきたいと思う心がないまぜになって、時たま感情を制御しきれないほどになるのかもしれない。
実際に目の前に妹が現れて、母親が妹の世話に掛かり切りになったりしたらどうなるのだろう。
姫の目の前に立ちはだかる、成長のための急な階段というべきか。
ぴょんぴょんと軽やかに駆け上がって行ってくれることを願うばかりである。
湘南新宿ラインの車中で食べた大船軒の「つまんでよし食べてよし酒肴弁当」。名物の鯵の押し寿司も入っていて確かに缶ビールのつまみになった。汽車旅もまた楽しからずや。
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