9時台の東海道線に乗ったのだが、普段15両編成なのにやってきたのは10両編成なので車内はラッシュ時並みに込み合っている。
さすがに通勤ラッシュのピークはとっくに過ぎた時間帯だが、まだ人の動きが収まる時間帯ではない。
もう5両増結していれば、乗客はバラけて混雑も緩和されるのに。JRは時たまこういう編成の電車を走らせ、客に窮屈な思いをさせる。
かといって人の動きが鈍る午前10時から午後3時ころの時間帯が10両編成ばかりかと言えばそんなことはない。まばらな客を乗せた15両の電車ばかりが突っ走っているのだ。
どういう神経なのだろう。
新年早々いちゃもんをつけたい気分である。
さて、わが横浜イングリッシュガーデン。
事務所の床は新しくフローリングし直されていて、不要なものを片づけたせいか広々して見えた。
いつまで続くことやら。
庭では昨年暮のうちにやり残したアーチのせん定作業をやっていた。
「手伝ってくれないんですかぁ~」とM子ちゃんたちに言われたが、「腰がなあ…」と説明したら、いかにも残念そうであった。
“猫の手”だったことを再認識する。ロートルだって言うことも…
童謡の「船頭さん」を思い出した。
♪村の渡しの船頭さんは 今年六十のお爺さん♪
六十どころじゃないんだからね…
ところでこの童謡は1941年の作で、知らなかったが、2番には ♪今日も渡しでお馬が通る あれは戦地へ行くお馬♪ 3番には ♪村の御用やお国の御用 みんな急ぎの人ばかり♪ とあるんで驚いた。
戦意高揚の童謡ってわけだ。
早く立派な大人になって、お国のためになんなさい、って。
童謡で洗脳されたんじゃたまんないな。子どもの時から集団催眠術に掛けられちゃうわけだから。
亡くなった高倉健に「あなたに褒められたくて」という著作がある。
なかなか感性豊かで鋭い視線も持ち合わせていて健さんと言う人を見直した1冊である。
集英社文庫から出ているが、その中に『催眠術の話』というのがあって、撮影の合間にスタッフを催眠術にかけて遊ぶ話だが、「ぼくら程度の能力でそうですから、本当に国をあげてやられたらどんなことになるのか想像つきますよね」と、喝破している。
そう、国家ってやつはいつ豹変するかわかったもんじゃない。
くわばらくわばらである。
ところで、横浜に出かけた目的は6月に予定している環境映像祭の打ち合わせ。
終了後、東京から来てもらった3人のスタッフを中華街に案内して、お昼ご飯に「吉兆」のアサリそばを御馳走する。
「松は明けたけど、初顔合わせだからチョットどう ? 」と聞いたら、2人の女性は「はい」と頼もしい。で、紹興酒で乾杯。
長年の付き合いになる男性は全くの下戸。
殻付きのアサリがたっぷり入った肝心のアサリそばはショウガの隠し味も効いていて、相変わらずの美味。
「ボンゴレより好き」と初体験の女性2人は喜び、下戸の男性はスープの一滴まで完食。
今度家族と来てみたい、という女性2人を「興昌」に立ち寄ってオヤジの武さんに紹介し、「江戸清」のにくまんをお土産に買って帰って行った。

みずみずしく咲いているクリスマスローズ

膨らみ始めたミツマタの蕾の奥に朝日に輝く真っ赤なローズヒップ

バラの足元にひっそりと咲くスノードロップ=いずれも横浜イングリッシュガーデン