鎌倉市役所を右に曲がり御成小学校前の歩道に差し掛かると、市の職員と思しき若い男に行く手を阻まれた。
校庭のクスの大木から道路に延びている枝の一部が枯れ死しているらしく、高所作業車を出して枝切りしているようである。
危ないから待て、という。しかたなく従ったが、見上げてみれば作業員の手にのこぎりはあるもののまだ使ってはいない。のこぎりを充てる位置を調整している。しかも枝は車道の真上だ。ならば、と、制止した男に頭上を指さし「通るぞ」と言って歩こうとしたら進路に身体を入れてきた。けしからん話ではないか。
「まだ切る前じゃないか。通せ!」などと文句をつけたら、20メートルほど先で同じように立っていた年配の職員が「おーい、大丈夫だ」と手招きをするに及んで、若い男はしぶしぶ道をあけた。
この歩道は幅が2メートルくらいあるが、人通りはまばらだ。車道はひっ切りなしというわけでもないが、通行人より車のほうが多い。そういう場所なのだから、人が通る時に下から笛でも吹いて作業を中断し、人が通り過ぎたら再開すればいいように思う。発想があべこべである。
川崎のどこかの駅前でケヤキの枝が突然歩道に落ちて、たまたま下を通りかかった女の子が死んだか頭に重傷を負った事故があった。そうした教訓を生かすのは良しとしよう。しかしだ。どうせやるなら台風11号がまだ四国の沖合で足踏みしている時にやるべきだろう。進路次第では鎌倉も暴風圏に巻き込まれたかもしれない。台風が通り過ぎてから押っ取り刀というのは、間が抜けすぎちゃぁいませんかってんだ。
絶版の本を探してもらい、少し読んでから借りる手続きをして図書館を出るまでに約3、40分。まだ作業は続いていた。何本も枯れていたんだろうか。そこは確かめなかった
今朝、ベランダの朝顔に真っ白なものが咲いているのを見つけた。直径12、3センチの大輪。バラでは一口に白といってもピンクや赤が差していたり、緑や黄色がほんのり浮かんでいたりして、純白というのは珍しいのだが、この朝顔は純白。何の混じりけもない。花嫁の綿帽子のようでもある。サカタのタネの通信販売で購入した種をまいたのだが、異なる色がたくさん咲いて、いろいろ楽しませてくれる。
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