感心なことにコースの上に砂山はなく、自転車の走行にほとんど差し障りなかった。大型台風が2週連続で襲来したので、至るところに砂の山ができているだろう。その時は行き先を変えるつもりでいた。肩透かし。心づもりをしている時は案外こんなものである。
前日に富士山が初冠雪したというので目を凝らしてみたが、午前11時近かったせいもあって霞んでしまっている上、雲が中腹から下を覆っていて頭しか見えない。
それでも確かに頂は真っ白なのが分かった。お山は冬でもこちらは短パン姿。
秋とはいえ海はやっぱり気持ちがいいなぁと気分よく漕ぎ進む。
茅ヶ崎の烏帽子岩の手前で、海面すれすれにヘリコプターがホバリングしているのに気づいた。波打ち際からわずか150~200メートルほど沖合。海面が白くさざなみ立っているのがよく分かる近さである。
近くには小舟が2隻いるが、こちらは小さくてどんな船かわからない。
しばらくするとヘリがわずかに上昇し、人のような影を吊り上げ始めた。その人影が機内に消えると機首を転じて江ノ島方向に飛び去って行く。
ヘリの所属を確かめようと目を凝らしてみたが遠い上空に加え、逆光で確認できなかった。
ここら辺りは厚木基地への飛行ルート真下で、米海軍の戦闘機や海上自衛隊の哨戒機が飛び交うところである。しかし米軍が関係しているなら、もっと物々しいはずでヘリ1機などということはあり得ない。自衛隊機でも似たようなものだろう。
サーファーでも沖に流され戻れなくなったか? いや、そんなことは無いはずだ。波がないのである。
さてはて....
夕方少し前に家に戻り、携帯電話で撮った写真を拡大してみて画面に妙なものを見つけた。
波打ち際にロングスカート姿の女性が日傘を差し、じっとヘリのいる沖合を見つめているではないか!
自転車コースから波打ち際まで100メートル近くあるので、全く気がつかなかった。
この女性はたまたま浜辺を訪れただけなのか...
海にはドラマがあるなぁ。
人影のようなものを吊り上げるヘリ。左手に小舟が見える。
ヘリの右手に見えるのが烏帽子岩
波打ち際に佇むロングスカートの女性。視線の先にはホバリングのヘリが。
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