平方録

それにしても、ここまで壊されてしまうとは…

やっぱりな。やっぱりそうか。そこまで行っちゃってたか! という思いだ。

国民の奉仕者たる公務員、わけても法律や様々な制度設計を担う国家公務員たち、そこで決まったことを率先して模範を示しつつ決まりを守っていくべき国家公務員たちが、民間には厳しく順守を迫りながら自分たちは涼しい顔をしてその取り決めを踏みにじっていたということが明るみに出た。
具体的に言うと、国や地方自治体、企業は障害者雇用促進法で従業員の一定割合(法定雇用率)以上の障害者を雇用する義務があるのに、政府が行った国の33行政機関を対象とした調査で27機間が水増しした数字を掲げてお茶を濁し、決まりを守っていなかったという深刻な事態が判明したのだ。

このニュースを見聞きしてつくづく感じたのは、アベなんちゃらは遂にここまで行政を破壊しちゃったのか! という思いである。
「忖度」。新明解国語辞典によれば「自分なりに考えて、他人の気持ちをおしはかること」と解説される。
この忖度こそが森友加計学園問題を引き起こし、国民の間にアベなんちゃらに対する不信、政治そのものに対する不信を招きながら、忖度されたアベなんちゃら本人は我関せずで逃げ回るばかりで、一向に真相は明らかにならない。
この間に森友学園に対する国有地売却に関する財務省の記録文書が改ざんされたり、加計学園を巡っても様々な疑惑が浮上したにもかかわらず何一つ解明されず、かえって疑惑は増すばかり。
それでもなおアベなんちゃらは知らんぷりを決め込んだままだ。それがまたまかり通るというのはどういうことなのか。

障害者雇用をめぐる問題も含めて、全体の奉仕者たる国家公務員が奉仕すべき相手を国民に向けず、アベなんちゃらに向けているからこういうことが次々に起きてくるのだ。
法律や規則に定められたとおりに国民に対する行政を地道に行っていればこうした間違いは起こるはずがない。
ましてや公文書の改ざんなんて…

各省庁の幹部級人事権を首相官邸が握るに及んで高級官僚とその予備軍たちが官邸からにらまれないよう、それこそ「忖度」を始めた結果、官僚たちの不作為が蔓延し、アベなちゃらの意向ばかり気にするようになってしまった結果なのだ。
あのお方の機嫌さえ損ねなければ、国民に目を向けなくても済んでしまうのだ。根は決して浅くない。

だってそうでしょう!
集団的自衛権の行使は憲法9条で禁じられているはずなのに、閣議決定という奇手を使って9条をあっさりと踏みにじり、「戦争法」と呼ばれる法律を強行採決の末成立させてしまった内閣である。
憲法すらなきがごとし! こんなのがまかり通るのなら日本は法治国家でも何でもない。
そんな空気は高級官僚たちに浸透しているのだ。とどのつまりが自分の立身出世だけを願う自分ファースト。情けない限りだ。

守るべきはアベなんちゃらのメンツであって、しかも人事の首根っこはアベなんちゃらが握っているのだから出世欲の強い高級官僚は身動きが取れず、アバ官邸に従うしかないんである。
それ自体寂しい話で実に情けないが、官僚というのはそもそもそういう部分を色濃く宿す人種だから、そこに付け込まれているわけで、アベなんちゃらのやり方が巧妙と言えばそれまでだが、弱みに付け込むわけだから、やり方としては汚い。
そうこうしているうちに行政がどんどん壊されて行っているという寸法である。
壊してしまったものを元に戻すには相当な時間と努力を要する大変な作業が必要になってくる。そもそも、こんなことになってしまっている官僚機構にそんなことが可能なのかどうかすらう疑わしい。

これから先、東南海地震やら首都圏直下型地震、果ては富士山をはじめとする火山の大噴火などなど未曽有の困難が降りかかることが懸念されている日本で、これほどまでに行政が壊されているようだとロクな対応が出来ないのではないか。
自分たちの手で自分たちの国土を復興させることが出来なくなるのではないか、そんな危惧・懸念が付きまとうのである。

これから先まだ3年もアベなんちゃら独裁政権が続くようだと、絶望的な様相を呈することだろう。何が「美しい日本を取り戻す」だ。
自民党の大多数の国会議員がそれでもなおアベなんちゃら支持だというから、自民党というところはマナコの濁った連中ばかりが集うところのようである。
何をかいわんやだ。











江ノ島に渡る弁天橋の上から=16:30ころ
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「随筆」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事