この日は、分別の指示が細かいゴミ捨のうち、生ゴミと燃えるゴミの収集日で、異臭を放つ生ごみを朝一番で出し、洗濯機を使って洗い物をするなど、すっかり主夫業である。
朝ご飯は、冷凍されているご飯を電子レンジで温め、ゴマすり機で白ゴマを振りかけ、作り置きの常備菜のきんぴらごぼうをおかずにし、食後には友人が送ってくれたシブを抜いて上品な甘さをまとった柿とスモモをデザートに食べる。
主食は質素極まりないが、デザートは上等この上ない。
本来、トロトロに熟した柿のヘタをくりぬき、そこにウイスキーを数滴垂らし、スプーンですくって食べるのが美味しいのだが、あいにくウイスキーは数ヶ月前から切れたままなのだ。
買いに行きさえすればよいのだが、赤ん坊が生まれたら少々良いウイスキーを買ってきて祝杯を上げようと思っているので、しばらくの辛抱である。
楽しみは後にとっておける歳になっているのだ。子どもだとこうはいかない。成長したもんである。
風もない日で、自転車でうろつくには格好の天気なのだが、薄雲に覆われていて肝心の青空がまったく見えない。
雨が降るよりはマシだが、何とも中途半端である。
こういう時は新聞をじっくり読む。内閣の支持率が40%を超えた、などという記事が目にとまり、何が支持率を押し上げる要因なのかと思えば、TPP交渉の妥結であるという。
私なんぞは、自由貿易の精神こそ大切だと理解はしているものの、きちんと守らなければいけない、保護しなくてはいけない分野について、対策が講じられていれば賛成もできようが、今の政権の荒っぽさから行けば、おそらく笊である。
それも目の粗い笊で、すべてこぼれ去ってしまうのではないかと心配しているのだ。
特に超の付く美味しさの米や野菜は安心できるものを口にしたい。ちゃんと守り残していけるだけの手は打てているのだろうか。
これすなわち食における安全保障である。
ならばお得意の“積極的平和主義”とかいうモノの適用を求めたい。いや、違うか。これは兄貴の尻にくっついて、鉄砲かついで地球の裏側にもどこにでも出かけて行くためのおまじないだっけ。お呼びでないか…
それにつけても、立憲主義を簡単に葬り去ってしまうような政権をよく支持できるもんだ。
クーデター政権を支持しているのと同じことなんだけどね。
最近は怪しくなってきているとはいえ、根は勤勉で正直な国民性である。だまさちゃ駄目だよと歯ぎしりしつつ、時々そういう同胞にたまらなく失望するのである。
新聞を読むと腹が立つことばかりである。
そんなことでぼんやり空を眺めていたら、ひらめいた。
そうだ、スーパー銭湯に行こう!
箱根はちょっと遠いし、車で15分ほど走ったスーパー銭湯の露天風呂のひとつはヒノキの湯船で、何と甲州赤ワイン風呂だった。
当たり前だが湯は真っ赤。入ってみるとよく温まる。かすかに赤ワインの香りも立ちこめているではないか。
日ごろ、切れ目なく五臓六腑に赤ワインを流し込んでいる身である。今回はちょうど良い。身体の外側をじっくり浸す番である。
じっくり25分つかり、すっかりしみましたな。赤ワインが。
湯上りはコーヒー牛乳! これが美味しいんだよね。牛乳を分解する酵素が少ないらしく、白い牛乳を飲むとすぐに流れ出てしまうので、もっぱらコーヒー牛乳。2本も飲みました。
最新の画像もっと見る
最近の「日記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事