ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ
百人一首で名高い紀友則の歌。
ただ、この場合の花はもちろんサクラで、今はまだウメの花の時期なので、季節外れは否めない。
それを承知で掲げたのは、この歌がふと脳裏をよぎり「陽の光がのどかな春の日」に花でも愛でながら久しぶりのパトロールに出てみたい…と思ったからだ。
しかし、奇麗な青空が広がり、期待通りの柔らかな春のひかりが降り注いだものの、南寄りの風が強くて「のどか」とは程遠く、ましてや海辺の自転車道をパトロールしても砂つぶてがひどくて目も明けていられないだろうと諦め、散歩に切り替えた。
最高気温は15.6℃。ダウンを脱ぎ捨て、ウインドブレーカーで十分歩ける暖かさとなった。
狙いは初音。
今週辺りだろうと踏んでいるので、早速、近所の池と森の公園を手始めに、ウグイスが好みそうな藪のある場所を選んで2時間ほどブラブラ歩く。
しかし、森や藪は強風にあおられ一瞬たりとも鎮まることなくざわつき、波立つように揺れている。
あれじゃぁ、のどの調子を整え終えてスタンバっているウグイスたちだって、落ち着いてシーズン最初の歌を高らかに歌う気にはならないだろう。
結局「ホォ~」も「ケキョ」のひとかけらも耳には届かなかった。
それも当然で、大自然の営みは人智をはるかに越えたところで動いているだろうから、人の浅知恵の及ぶところのはずがない。
きっと意表をついてくることだろう。
今回はどう出てくるか……楽しみなことである♪
今日は風も弱く、気温は17℃まで上がる予報が出ている。パトロール日和だな…
久しぶりに「美しい富士山」を見た
強風のせいで海は"羊の群れ"で一杯… ("羊の群れ"とは白い波頭のこと)
5日に降った雪が残っているのか、丹沢山塊の峰々も薄っすらと白くなっている
散歩の途中、あちこちから富士山が顔をのぞかせる
近所の寺のウメも満開