65歳を超えた市民には「福寿手帳」が配られるので入場無料。ダジャレのような名称に加えて、どのように紐解いたんだろう、と興味がわいた。
一言で言うと、小学生の夏休みの自由研究のお手伝い。説明板を書き写してきて並べれば立派な自由研究の出来上がり、になる。こういう展覧会が開かれていることを知らない先生は児童が提出した研究成果の出来栄えにきっと驚くに違いない。
と、偉そうなことを思いつつ見て回る。「如来」「菩薩」「明王」「天部」「羅漢・祖師」「十王」「霊験仏」「獅子・狛犬」「天神像」。
その違いと特徴が簡潔に説明されている。如来は悟りを開いたお釈迦様。菩薩は悟りを開くため修行している時代のお釈迦様。仏にそむく悪者を懲らしめるために優しい姿の如来が変身したのが明王。う~む、知らなかった。謙虚にならねば。
勉強した後に常設展示の仏像群を見て回ったので、時間がかかった。じっくり観察。
十王の一つ「初江王坐像」の前で足が止まる。運慶作の閻魔王坐像で知られる円応寺から国宝館に寄贈された重要文化財の仏像。運慶派の仏師によって1251年に完成した、とある。
運慶派の荒々しい特徴に宋風彫刻の影響がみられるという珍しい像は、写実的で力強く、おおらかさも備わった印象的な仏像。閻魔王や他の十王がずらりと並んだ前に一人で引き出されたら、迫力に圧倒されちゃうだろうなぁ、などと考える。
如来像や菩薩像の優しさ穏やかさとは違った魅力がある。たいした表現力である。
初江王以外の十王像と閻魔さまは円応寺に安置されている。一度行ったことはあるが、今度じっくり見に行きたくなった。
それにしても今朝の気温は室内で22度。夏はどこへ行っちゃったの。おまけに雨がしとしと降っている。
国宝館前の看板
展示仏像の前の説明板。とても簡潔!
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