江の電の鎌倉高校前駅辺りで本格化していて、計画によると腰越の小動岬から七里ガ浜駐車場までの約1.4Kmで擁壁を強化すると同時に鎌倉高校前の踏切交差点に右折レーンを設けるために、道路を拡幅するのが目的であるらしい。
5年前の2009年10月8日の台風18号の接近による波浪の影響で擁壁の一部が壊れ、道路が小規模ながら陥没したことがきっかけである。
擁壁の応急修理の後、道路を管理する国は渋滞の原因を作っている鎌倉高校前交差点の拡幅を持ち出した。擁壁修理にことよせて念願の拡幅工事もやってしまおうという魂胆である。
しかし一筋縄でいかなかったことは、台風襲来から5年の歳月が流れたことでもわかる。
この浜辺では年々砂浜が減少している。ここだけの現象ではなく、相模湾一帯で砂浜がやせ細っている。理由は明らかで、相模湾にそそぎこむ川にダムをいくつも作るものだから、砂の供給が断たれているのだ。
七里ガ浜では今から20年ほど前に、養浜対策として沖合にテトラポッドのような波よけを設置する計画が浮上したことがある。
これに住民やサーファーが怒りの声をあげた。「波を避ければ砂浜が保全されるのか」「問題は砂が供給されないことだ。それを無視している」「景観的にまったくナンセンスな話だ」
運動している人たちから相談されて、当時の知事と話したこともある。
さすがに計画は取り下げられた。
鎌倉高校前の交通渋滞は、特に観光シーズンの土日と祝日の午後から夕方にかけて顕著である。
七里ガ浜の134号は車で通ると海の上を走っているかのような感じを受ける。とても気持ちの良い道路である。
朝日を受ける海も良いが、夕日の海もまた良い。恋人たちにはたまらないだろうな。彼らは渋滞しているほうがゆっくりできて良いのかもしれない。だから休みの日には車が殺到する。そこに生活道路として使っている住民の車が混じり、鎌倉高校前の交差点を右左折する時に流れを遮断する。
拡幅はわからないわけでもない。しかし、拡幅部分は痩せ細った砂浜部分に出っ張って設けられる。鎌倉高校前から小動岬に掛けては、砂浜の減少の著しい部分だから大丈夫か、とも思う。
かつては江ノ島も潮が引けば砂州でつながった。今そんな光景は見られない。七里ガ浜駐車場には浜辺に降りる階段があるが、引き潮でない限り歩くこともできない。
養浜の取り組みはだいぶ前から行われているが、最近あまり話題にならない。七里ガ浜を見る限りうまくいっているようには見えない。何とかならないものだろうか。
ここの砂浜はわが家にとっても憩いの浜辺である。冬でも暖かくて気持ちが良い。年々やせ細っていく姿は見たくない。
江ノ電ホーム前の工事。すでに砂浜が削られている
七里ガ浜駐車場方向で進む工事
こう見ると砂浜がやせ細っていることは一目瞭然
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