表題画像はタイトルと関係なし
週末お山歩行けなかったので
大昔、山の大先輩の言葉「第三話」です
第一話 アイゼン無しで「雪道をまともに歩けないやつにアイゼンは10年早い」
は『2024/02/10の記事』で書いた
第二話 登る山を見上げ「怖くになったら登るな」
は『50年前の今も覚えている山大先輩の言葉②』で書いた
今回第三話は「雨具を着る脱ぐタイミングが判ったら一人前」
どの言葉も当時「なんじゃそれ」って感じでした
しかし歳を重ねるにつれ
また山に行く機会が多くなるにつれ
あながち間違いでは無いし
納得出来る気がします
私は団塊の世代の後の世代
ニッカポッカに和てぬぐいでハチマキをし
杖ほど長いピッケルを持った山屋の親父がまだ居た時代です
若い人には何のこっちゃでしょう
ニッカポッカが化繊のスラックスとなり
和手ぬぐいハチマキはキャップに
そうそう良い所のお兄ちゃんお姉ちゃんは
チロリアンハットでした
超長ピッケルは冬山以外ストックに
テントも化繊となりドーム型で自立し
出入り口が紐止めからファスナーに変わり
ホントか嘘か、雪山でファスナーが壊れ凍死したとか・・・
そんな時代でした
今回は『雨具を着る脱ぐタイミングが判れば一人前』
雨具や防寒具を着る脱ぐタイミング!
基本!降り出せば着るし
止めば脱ぐで良いのではと・・
思われる方が多いと思います
私自身も基本そうです!
私の場合は先ず傘を差します
横なぐりの雨になるとズボンを着ます
もっと降るときは撥水機能のあるソフトシェルを着ます
土砂降りで初めて雨具を着増し、
傘を差せる状態なら傘も差します
大昔は今のよな透湿性の優れた雨具も無いし
着れば汗で濡れるか雨で濡れるか!
気温が低くない限り
多少の雨なら着らない派が多かったです
それでも私は着る派で
それだけ着る脱ぐタイミングは重要でした
基本降り出せば着る、止めば脱ぐだとしても
今後の全体的な天気
前線が通過するか高気圧低気圧の位置関係はどうなるのか
事前に予習をしておくと
タイミングが違います
また今は山域別時系列で予報が判りますが
また登山道が雲がかかる風上側なのか反対なのか
それに加え今から通る登山道は登りか下りか
雲の下になるのか雲の中に入るのか
把握しておくと
着る脱ぐのタイミングが違います
防寒服についても同様です
寒くなれば着るのだけれど
今なのか、
今後歩くにつれ風が増すのか弱まるか
風が当たらない所まで行くのか
登りが終わるまで我慢するか
ちなみに私は稜線に出る少し手前まで我慢し着ます
このように個人差があり、
自分なりのタイミングがあるハズです
どちらにしても正解があるわけではありませんが
情報の少ない昔は経験値によるものが多かったので
少ない情報から着る脱ぐのタイミングを考え始めたら
一人前と・・・
そんな意味だったのではないかと思ってます
余談ですが
山道具で50年前から
最も進歩したのは服だと感じます
ほとんど含水しないアンダーウェアー
吸水性の蒸発性の優れたウェアー
何より凄いのは雨具などの素材
商品名ですがゴアテックスやエバーブレン
個人的に伸び縮みするエバーブレンが好きです
またダウンは防寒服の代名詞ですが
汗で湿るとへたるし保温性能が落ちてきます
最近はフイルムが重なったファインポリゴン
濡れても乾きますし兎に角軽い
ポリゴンの私の個人的感想は
着た瞬間から暖かさを感じるダウンに対し
動いて入る時に、ほどよい暖かさ!を一番に感じました
汗で湿った時も着ていると乾きます
これだけハイテクになった山服を
50年前の山屋の親父に着せてあげたいですね
着る脱ぐのタイミングが変わると思います