「轍にバケツ返すならコンニャク作って行こうや」
「母ちゃんが作っていたとおり、作ってみるは~~」
「灰汁もあの灰から」
「そう竃の灰やった~~」
くじゅう星生に行く3日前10日夜の話
コンニャクの作り方は地域や人によって様々、当然味も食感も色々です
今まで3回コンニャクを手作りしています
2015年10月「待望のコンニャク作り」ザラザラ感とアクが強く残っていて・・・
2016年11月「一人でコンニャク作り」スカスカパサパサ煮すぎかもと・・
2018年10月「友人4人でコンニャクとソーセージを作る」プルプルに出来たが・・
しかしどうしても幼い頃食べたコンニャクが懐かしいらしく
「誕生日は母が作ったコンニャクのご馳走やった~~美味しかったとよね~~」
「思い出して作ってみたら~~」
「灰汁から作ってみる~~」
灰は以前『石窯ピッツア轍』からバケツごと石窯で出た上質の灰をもらって来ていて
その灰で灰汁を作ります
ボウルに、”絞れるキッチンペーパー”と新聞紙を見開き4枚敷き・・
「そんなんで良いと?・・まず篩にかけ濾紙で漉そうや~~」
「昔は新聞紙しか無かったからいいと」
お湯を適当にまんべんなくかけ・・・
ゆっくり時間をかけ・・と言うか・・・新聞紙をなかなか抜けてこない
ボウルに茶色い液が溜まり・・なめてみて・・「うん!良いと思う~~」ピリッとすれば良いらしいです・・?
バケツ1/4の灰で約1Lの灰汁を作りました
次はコンニャクです
コンニャク芋を洗って皮をしっかりむいて切り分け正味1kg、箸が通る程度茹で
「母は水を入れ芋を臼で潰してたけど・・」臼とか無いのでミキサーで少しずつ水を加えながら
これでほぼ全部をミキサーで潰しすり鉢に・・
(横で野菜と椎茸が煮えてますが・・・後で理由がわかります)
「水もう少し加えて^^」水加減は適当・・見た感じで
「ここで良く練れば練るほど美味しくなるって言ってた・・疲れた・・代わって」
「さっき汁が付いた所がもう痒いし・・・」もうすでにレジ袋ですり鉢を・・・
「私、素手よ~大丈夫!」「おれお坊ちゃまだから・・・」
ビニール手袋は丸める時に使う1個しかなく・・・レジ袋で~~~
「母はここで、すった唐芋(さつま芋)を入れてたけど今回は無しね」
「この灰汁・・大丈夫?固まる?」「なめてみてピリ!したから大丈夫よ~~」
なめてみて「ピリどころじゃ無いやん!ビリビリ・・・や」
混ぜながら様子を見ながら水を加えたり、灰汁を加えたり・・・適当に
(しかし最終的に水は大体2L程度重量比で2倍、灰汁は大体150cc位入れました)
「固まってきたやん」「いい~~~こんな感じやったはず」
バットに移して
綺麗にならし~~シットリ固まるまで~~しばらく待機
そしてこの待機時間に~~
野菜も煮え豚肩ロースしゃぶしゃぶ~^^慌ただしく夕食
なぜならこの時すでに夜の9時過ぎ・・翌日早出し車でお昼前に博多着のスケジュールなのです
1時間ほどで固まったみたいなので・・・夕食の後片付けを済ませ・・切れ目を入れ
「なんで不揃いなんよ」「・・・・色々大きさが違った方が良いやろう~~」
実際は等分割に失敗した、もっともらしい言い訳
手袋をして灰汁を手に付けコンニャク片の角に丸みを付け形を整わせ
「やってみてん」「痒くなるからいい」
「昔はビニール手袋とか無いから灰汁をたっぷり付けてたよ・・大丈夫やが」
「プルップル~~~売り物みたいやね~~」「色も白いし~~いい感じじゃん」
「今までで最高の出来や~~」
コンニャク同士が、くっつかない様又壊れない様・・木べらで混ぜながら一煮立ちさせ
結構難しい作業で乱暴にすると壊れたり押し傷が付きます(数個木べらの跡が有るのが判ります)
その後ストーブの火でコトコト30分程度、膨らんできて~~もう良いかも
火から下ろしそのままで冷やします
「水を替えなくていいと?」
「水を替えたらいかんとよ!、そのままが長持ちするっちゃが~^^」
翌朝食べて見て「おいしい~~~この感触この味や~~~」
アクに過敏で、湯がいた竹の子もエグく食べられない人が「灰汁を全く感じんね~~良いじゃん」
お出かけの用意に急いでいて、出来上がり時の画像は無し・・・
すぐに数個とこの水を共に袋に入れ博多に向け出発~~博多泊まり
翌日博多で山用品のお買い物をすませ、
午後阿蘇『石窯ピッツア轍』にバケツと共に届ける事ができ、「美味しいよ~~」といっていただき
その時の『轍フェースブックの動画』
博多から久住と回って宮崎に3日後帰って来て・・
夕食でコンニャク刺身で食べ~~一段と美味しくなっていました~~
そして作って1週間後(17日)茹でた液の中で常温保存していた最後のコンニャク
更に灰汁が抜け美味しくなった感じ~~~
プルプルで箸でつかむのがやっと~~~
今回上手く出来たのは
灰が良かったか、出来た灰汁が良かったのか・・それとも作り方か・・その全てか・・・
もしくは腕か???
「やっぱり母が作ってたとおりが一番や~~今度は唐芋入れてみる~」
また作るにしても
「コンニャク芋どこかで買わないともう無いし~~植えてあるのは来年がやっとだし」
「だよね・・・・」
どこかの道の駅や物産館、百姓市場でコンニャク芋を見つけるしかないです・・
そのためには~~彼方此方の山に行ってついでに探せって事です