先日お月見用に買った団子から・・
「けせん団子とかからん団子しかないよ・・いい?」
「なつかしいね~~~」
「なつかしいか??ふつうやろ」
けせん団子や、かからん団子は元々九州薩摩文化圏の食べ物です
彼女は生まれも育ちもどっぷり薩摩文化圏内なので、なじみ深いお団子
私は薩摩文化圏のお隣育ち・・そのため、
けせん団子やかからん団子は異文化の珍しい食べ物
(言い過ぎか)
薩摩文化圏には他にも”げたんは”や
今では一般的な山芋を蒸した”かるかん”などがあります
ちなみに餡子の入った”かるかん団子”は私にとって邪道、
”棒かるかん”が正統です
子供の頃、薩摩文化圏のお菓子に衝撃を受け、あこがれを持ったほどでした
そもそも『けせん』とはニッケの葉っぱで
米粉か白玉粉の団子を抗菌作用の有るニッケの葉っぱに包んでいます
『かからん』とは「ガメ」「サンキライ」「サルトリイバラ」と言われる
つる性で棘のある植物の葉っぱ
新芽は美味しいそうで・・・山でよく食べます
(私は食べません・・美味しくないです)
福岡地方では白玉粉や上新粉が入った白い「ガメ餅」とか有るそうで
極最近までこの団子も全て柏餅と同じと思っていた
ラベルに”なつかしい味と香り”と、ニッケの香りが特徴です
皮を取って食べて下さいと・・・注意書きがあり
皮ごと食べる人はいないと思いますが・・・
ニッケの根っこをかじると同じ様に一噛みすると~~
更に香りが~~これほんと
食べる機会があれば是非一噛二噛み~~してみて下さい
「子供の頃、滅多に食べられないお菓子で、衝撃やった~~」と
同年代の少し山手育ちに話しをすると・・・
「そりゃーあんたが町の子じゃからじゃ!」と一言
「小さい頃はおやつによくつくってもろた~~」と自慢げに
小さい頃、家でお団子なんて作ってもらえたのは・・・
大きな農家(裕福)の子だけ
兎に角、たった60年前を思い出した昔の話でした
しかし子供にとって衝撃だった美味しい食べ物は今でも美味しかった~~~
今の子供達は60年後何が「美味しかった~~~」と懐かしがるのだろう
間違っても「マックのポテト」とか言わないで欲しいものだ・・・・