「もったいないから充電式電池に替えたら」
「充電式電池は電圧が低いだよね~~」
ガーミン製GPS60CSXのバッテリーは単3乾電池1.5V×2本仕様です。
アルカリでもニッケル水素電池も使えると書いて有ります。
基本ログだけに使っているGPSの乾電池の実際の寿命は、1回のお山歩が平均4~6時間として5~6回分です。
実際今年8月の後立山縦走7泊8日では6泊目の新越山荘までで35時間使い、残り1メモリだったので電池を交換しています。
ほぼ毎週お山歩に行くので約1ヶ月に1回単3乾電池2本を交換しています。
電圧の低い充電式電池に替えると機種によっては作動しない事が有るので今まで躊躇していました。
今回買ったのはPanasonic製ニッケル水素電池充電式EVOLTAハイエンドモデル単3電池4本と専用充電器セットで3800円。
EVOLTAハイエンドモデル BK-3HLD公称電圧1.2V、公称蓄電量2500mAh
本来乾電池は公称電圧1.5Vです。蓄電量は公表されていませんが、このアルカリ乾電池は2100mAh程度と言われています。
実際アルカリ乾電池の新品は1.61V有ります
この乾電池でGPSが自動的にシャットダウンした残電圧を計って見ると1.24Vでした。
フル充電のニッケル水素電池は1.38Vです。この時点ですでにアルカリ乾電池有効電圧の1/2以下の状態です。
ニッケル水素電池をGPS機器に入れて見ると・・・・本来フル充電で4メモリ有るバーが・・すぐに3メモリに。
「やっぱりヤバイかな・・・・」
問題はどれだけ持つか・・・使用時間がアルカリ乾電池以上なら○、最低でも同程度なら・・・。
ニッケル水素電池を入れ使って・・
GPSが自動的にシャットダウンした残電圧を計って見ると1.15V
電圧降下
アルカリ乾電池で0.38V、ニッケル水素電池で0.23Vの電圧降下でした。
ニッケル水素電池は元々電圧降下が少ないのが特徴ですが・・・。
使用時間
アルカリ電池の実績は平均30時間前後で最低でも25時間程度有りました。
しかし今回ニッケル水素電池では20時間弱でGPSがシャットダウンしました
充電単価
このニッケル水素電池を充電する時ワットメーターで電気量を計ってみると、
2本を充電するのに約2時間0.01kW(このメーター最低単位)必要でした。
これを電気料金に換算すると、料金単価の高い時期時間帯でも1円以下です。
10回充電しても数円のレベルで、この点はさすがです。
電池能力は電圧降下量(V)では比較できませんし、蓄電量(mAh)だけでもわかりません。
ここの機器により消費率や最低電圧も違い電池の優劣を比べる事は難しいのです。
このハイエンドモデルは大きな電流を必要とする機器向きで、
一定の電流を長時間消費する機器には不向きかもです。
しかし基本、大は小を兼ねるなんですが・・・・。
このガーミンGPSに限って、ニッケル水素電池を使った感想は
ログ取得時間設定を現在自動にしているため、移動の早さや計測条件の違いで電池の消耗が異なり、
全く同じ条件で使用時間を比較する事は難しいのですが、アルカリ乾電池に比べ稼働時間が短い気がします。
このニッケル水素電池4本と充電器セットで約3800円、同じ金額でアルカリ乾電池が約34本購入できます。
今までの実績で、アルカリ乾電池34本を消費するには約17ヶ月です。(同じ電気店での価格比較)
その時ニッケル水素電池は20回程度充電をしている計算になり、
このハイエンドモデルの公称寿命300回充電の1/30を過ぎている事になります。
(2本で交互使用しているので個々の充電回数は10回)
*損得の話をすれば、月1回2本のアルカリ乾電池を消費している私でも1年半目以上から・・・。
稼働率の少ない方はもっと長い期間が必要です。
*電池交換のタイミングが短いのは予備を必ず持っているにしても、気がかりです。
*低温性能がニッケル水素電池の方が優れていると言われても、
今まで私の行動範囲の中でアルカリ乾電池が全く作動しなかったり、極端に寿命が短かった事は有りません。
数年間使う事を考えればもちろんお得ですし、他の機器と使い回しすればもっとお得でしょう。
しかしガーミンGPSだけの事を考えると今のところ資源の有効活用という視点以外、
充電式ニッケル水素電池ハイエンドモデルを使う大きなメリットは見つかりませんね・・・。
しかし今後使って、使用時間の変化が有ればまた報告します。