3ヶ月前から計画してきた南アルプス・・・ついに当日が・・
「寒気が本州の上に居座っているからお天気がず~~と悪い・・」
「しょうがない^^^どうする事もできないし」
27日朝、快晴の宮崎から飛行機で羽田空港へ・・・羽田は薄曇り
バリバリの山服装で周りの視線を感じながら....着替えは有りません、帰りもこの格好です。
航空機で山に行く場合、最大の欠点は・・燃料を現地で調達しなければならない事!!
今回はガスカートリッジをどこで買うか!。
広河原のインフォメーションセンターや山小屋に有ると、情報は得ていましたが(実際有りました)、
絶対必要な道具なので、甲府に入る前に調達したい。
新宿までの沿線で駅から歩いて最も近いアウトドアショップは・・・・調べた結果!
御徒町駅横のアートスポーツDOBOX本店
御徒町まで行き・・駅から1分・・ガスカットリッジを購入し再びJRに乗り新宿へ
直接新宿に行くより30分のタイムロスです。
当日中に広河原に入る場合は、この30分で甲府駅13:00発夜叉神峠経由広河原行きの最終バスに間に合いません!。
特急あずさで甲府へ・・新宿駅中央線特急ホームで・・・
「今日は大きい荷物背負った人いないね~~」「お天気悪いって判ってるからじゃない~~」
甲府駅に着くと・・いるいる・・雨にびっしょり濡れて山から下りてきたテント泊と思われる人たちが・・続々と・・
宮崎や、東京では場違いの格好で小さくなって歩いていましたが、
ここでは『私達も山だよ~~と』堂々と歩いて前泊の駅前のビジネスホテルへ・・。
「明日黒戸尾根から登るの?」
「明後日2日目は完全雨になった!!」
「甲斐駒ヶ岳山頂を雨で越えるの?・・・」
「明日始発で広河原、乗り換えて北沢峠に行って、テント設営して1日目に甲斐駒ヶ岳へ登ってしまおう」
初日から予定変更です。
翌朝4時、まだ暗い甲府駅前バス乗り場・・続々と大きな荷物を背負った人が集まり・・
(バスは1台では無く、人数によって増発するシステムらしい)・・今回は2台に分乗しました。
乗車時間は約2時間・・トイレが心配の方は駅前公園の信玄像の横の公衆トイレが!OKでしたよ。
(駅のトイレは遠いし改札内です)
芦安、夜叉神峠を経て2時間のバス旅で広河原へ、
北アルプスに例えると、ホテル群の無い上高地とでも・・・3路線から集まります。
広河原からまたバスで北沢峠へ・・。
北沢峠バス停から南アルプス市長衛小屋のテント場に急ぎます。
深い緑の森です。「寒いね~~」「気温12℃だ!!」「山頂はもっと寒いね~~」
まだ朝7時・・土曜日からテント泊の方がまだ沢山いらっしゃいます。
受付を済ませ、
「良い所が無いね・・」「とにかく設営して登ろう」「帰ってきたら良い所が空いてるかも・・」
朝8時、往復7時間の水4Lとお昼ご飯など最低限の荷物を持って、長衛小屋横から仙水峠経由で登ります。
深い緑の森、シラビソや栂など九州では見かけない森です。
シャクナゲが咲いていました。7月終わりなのに・・・。
反対側の仙丈ヶ岳が見えてきました。
「南アルプスの女王だって」「甲斐駒ヶ岳は?」「プリンスだって」
「じゃあ王様は?」「知らない・・・北岳かも・・」
仙水峠が見えてきました。
甲斐駒ヶ岳の前衛、花崗岩の塊の摩利支天が見えてきました。
仙水峠まで来ると、見上げる奥に!!甲斐駒ヶ岳山頂が・・・青空はこの頃まで・・・。
振り返ると・・・仙丈ヶ岳や南アルプスの山々が・・
北岳・・高い、間ノ岳も・・・「北岳のあんな所登れるの??」「手前の尾根に上がって直登や!」
甲斐駒ヶ岳にぐんぐん近づくにつれ・・山の大きさと山容に圧倒されます。
「急な斜面を登山道が横切ってる・・」
手前のピーク駒津峰で皆さん休憩中です。雲が多くなって来ました。
やっと駒津峰です・・・仙水峠から標高差500mを距離900mで直登してきました。常に階段2段上がり!!!
「まだ六合目!!!!」確かにここからが長かった・・・。
また80mほど下ります。ますます大きくなる真っ白い岩の塊。
直登とまき道に分れで、まき道を選択!花崗岩の急斜面をトラバースです。
女の子は直登を望んだのですが・・男の子が頭痛でヘロヘロで....。
(後で考えると高山病では無く、風邪の前兆だったみたいで...)
数分歩いては岩の隙間で咲く花を見ながら休憩!女の子はすこぶる元気!
「こっちのこの花の・・初めて見るね・・」「・・」「名前は~~」
行けども行けどもザラザラの風化した花崗岩の岩を登ります
やっと黒戸尾根からの登山道と合流です・・。
「本当はこっちから来るはずだったんだ・・」
「雨と雲で真っ白の中、白い岩の登山道をよじ登って来るのを止めて良かった」・・この時ホントにそう思いました。
岩!岩!岩をよじ登ると突然!・・・山頂でした。「BS百名山で見たのと同じや・・」「・・・」
男の子は水と合羽しか背負ってないのに、久しぶり辛い登りでした。
GPS計測で登り4時間10分、距離4.76m、標高差950mで荷物が少ない割に時間がかかりました。
しかし晴れ間のうちに甲斐駒ヶ岳山頂に登れて良かった。
実際、次の日は朝から土砂降りでした。
次回は山頂から、長衛小屋テント場まで下山編です。