冷たい雨

朝から　雨が降っている。

家の　母二人は、静か。

姑はいつもと同じ　仏壇に手を合わせたり（日に３度は、）テレビを見たり、新聞を読んだり、

たまにリビングに顔を出し、夫にあれこれして欲しい事を伝え、夫にそれは無理等と言われ　しょげたり。


母は、デイサービスがない今日は、
いつもなら散歩に、連れ出すけれど、生憎の雨は、仕方がない。

おでんに入れる卵の殻を剥いてもらったり、
つくねにするひき肉を丸める仕事をあげたり。

それでもまだ持て余しているようで、
大きなあくび声が聞こえる。

つまらないよねー。きっと。

永く生きるって
楽しみにしていたことがたとえあっても、
目が見にくくなり、本を読むにも、
針を持つにも、、

耳が聞こえにくく　テレビのボリュームをいっぱいにして、も、早口で話す番組は、聞き取れない等と　

楽しみも　少なくなるよう。

さて、母は、恒例の探しものが始まった。
バタンバタン　ドアを開けたり、
引き出しを開けたり。

水戸黄門が始まるよーと　チャンネルをかえてあげて、その後は

お相撲が、始まる。

一階と、二階から　大音量で
二人は観戦する。

こんな様子で、一日が暮れる。