震災前の少し古い本ですが・・・
帯にあるような日本が甦る「5つの戦略」具体案が書いてあるわけではありませんが,現状整理するための一つとして読みやすい好著でしょう。
敢えて気になる点を書くなら・・・
財政,社会保障,成長政策について「経済学者の間ではほぼ一致している」こともないかとは思います。そうであるならばそれに沿った有効な経済政策が既に取られていても不思議はないでしょう。全ての有力な経済学者の間で一致しているような意見が通らないようであれば経済学者の社会的地位自体が低すぎるまたは信用がなさすぎることになるでしょう(そう言いたいのかなぁ?)
日本は法解釈学が強く法政策学が弱い,いま司法試験に通った人で法律を作れる人はほとんどいない,などの記述もありますが,司法は解釈であり,政策は立法だから(それが三権分立)そんな当たり前のことを法学部非難に使うことは的外れでしょう。しかも殆どの立法作業を担う官僚の能力は高く評価しているのですから(官僚は多くが法学部=文1出身ですよね)。
経済においても経済解釈学(後付けの理論)が強く経済政策学が弱いのかもしれないということでしょうか・・・
日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか | |
クリエーター情報なし | |
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帯にあるような日本が甦る「5つの戦略」具体案が書いてあるわけではありませんが,現状整理するための一つとして読みやすい好著でしょう。
敢えて気になる点を書くなら・・・
財政,社会保障,成長政策について「経済学者の間ではほぼ一致している」こともないかとは思います。そうであるならばそれに沿った有効な経済政策が既に取られていても不思議はないでしょう。全ての有力な経済学者の間で一致しているような意見が通らないようであれば経済学者の社会的地位自体が低すぎるまたは信用がなさすぎることになるでしょう(そう言いたいのかなぁ?)
日本は法解釈学が強く法政策学が弱い,いま司法試験に通った人で法律を作れる人はほとんどいない,などの記述もありますが,司法は解釈であり,政策は立法だから(それが三権分立)そんな当たり前のことを法学部非難に使うことは的外れでしょう。しかも殆どの立法作業を担う官僚の能力は高く評価しているのですから(官僚は多くが法学部=文1出身ですよね)。
経済においても経済解釈学(後付けの理論)が強く経済政策学が弱いのかもしれないということでしょうか・・・