谷尾英雄の○○日記!

60代の鳥取の男性です。なかなか体験できないことを、自分が経験したので、多くの人に知ってもらおうとブログをはじめました。

601「シルバー川柳 最優秀賞」

2015-09-24 07:45:03 | 日記
シルバー川柳 最優秀賞


冗談に 値切って無駄を 買わされる   酒井与作(69)

【評】誰しもがこんな日常経験を持っているかもしれない。適切な「てにをは」の使い方が句をキチンと生かしている。

物忘れ するが晩酌 忘れない      佐藤庄助

【評】一読句意明快。ずばり核心を剔出(てきしゅつ)して揺るぎがない。作者名も酒好きにピッタリだなんて。

紫陽花に 電動ベッド 上下する     糸井綾子(76)

【評】梅雨の晴れ間のひととき、退屈な病窓から七変化の揺れが慰めを運んでくれる。電動ベッドを操作する、か細い指。心理を巧みに捉えた現代川柳。

寅さんの 顔が出そうな 朝の市     佐藤政弘(80)

【評】特定の日に賑わう朝市。土地の名産が客たちの足を止める。国訛りの会話がはずむ一角に寅さんらしい顔も。寅さんの上手な引用。

悲しいね プラスチックの 鏡もち    千葉敬子(81)

【評】昔ながらの伝統風習にも時代の移り変わりが。会話調の表現が、作者の嘆きを伝えてあますところがない。時代相の痛烈な風刺。


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