カメラ大好きおばあちゃん

極々近場を一人気ままにウロウロし、目に留まった光景を投稿しています。

寺内町四季物語 秋 第12回 「後の雛まつり」 2 (大阪府富田林市)

2018年10月15日 | 写真
自宅から行きやすいということもあってイベントがある度によく訪れますが、 町内を歩くコースは何時も大体同じようになっています。先ず観光案内所から寺内町センター⇒じないまち展望広場⇒じないまち交流館⇒観光案内所に戻るというコースです。
今回も大体このコースで歩きながら目に留まった光景を、何回かに分けてUPして行きたいと思っています。

本町公園には富田林に縁のある織田作之助と石上露子の記念碑が並んで設置されています。





石上露子(いそのかみつゆこ)に付いてはよく知らなかったのでネットで少し調べました。
雅号はゆふちどり 本名は杉山 孝(たか)寺内町で裕福な大地主で造り酒屋でもある杉山家の長女として生まれ育ちました。 恋人が居ながら家を継ぐために婿養子縁組で結婚。この頃代表作となる「小板橋」を発表しましたが、文筆活動に夫の理解が得られず本人の意思とは別に断筆に至る不幸な結婚生活でした。 二人の男児を儲けるも後年に夫の投機の失敗による杉山家の没落を経て、夫と別居し再び短歌の寄稿を始めました。子供を病死や自殺で亡くすなどし、晩年は生家で過ごし78歳で亡くなりました。




旧家の家督を継ぐため思い焦がれた恋人に対するかなわぬ思いを詠んだ小板橋は、絶唱と評され石上露子の名を不朽のものにしました。


山崎豊子の「家紋」では主人公の境遇と石上露子の生涯で重なる部分が非常に多く、 同作の婦人公論での連載中から主人公のモデルであると言われていました。但し著者は「そのままのモデルではなく、女神のごとき女流歌人の背後に悪魔の声とイメージを創り上げた」と否定している。
(婦人公論社初版あとがきより)
「家紋」を読んだことがあるかどうか覚えてません‥読んでみたいです‥(^_^;)