兵庫県立はりま姫路総合医療センター循環器内科のBlog

2010年11月1日から当科の活動を公表しています。はり姫が2022年5月に開院してから2年を迎えました。

心筋SPECTとFFR -機能的狭窄度評価の必要性-

2010-12-13 | 報告
週末に大阪で行われた

心筋SPECTとFFR-機能的狭窄度評価の必要性-

研究会に出席してきました。

よく誤解されるようですが、
pressure wireを用いたFFRはepicardの血流予備能である点、
心筋血流の予備能を見る心筋SPECTとは若干見ているものが
違うという話でした。

それを踏まえて、FFRで0.75以下に低下→心イベントが多いという
2007年のDEFER trialやFAME studyの結果を解釈すべきと思います。

FFRではdiffuse病変で低くなること、多枝病変でも注意すべきです。

印象的であった解釈は

トレッドミル検査:患者あたりの虚血描出
心筋SPECT:局所の虚血描出
FFR:枝の虚血描出
という概念でした。

今春まで当科で勤務していた熊田先生と同じ教室の先生からの
発表もありました。

船橋市立医療センター心臓血管センター部長の福澤茂先生が
コメンテーターで
(PCI600件/年で当院と似たような環境のようですが)

外来シンチで虚血の大きさ程度を判断し、small areaの虚血は
すべてoprical medical therapyを行っている

とのことで、gate keeperとしてのシンチの役割を話しておられ
ました。
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