「時間」を焼くって、何だ?
韓国の作家さんなんだ・・・と
読み始めると、あらら・・・
なかなか過激な姉と母な対応にびっくりしながらも
同じような感じの10歳の少年は
日本にも多いように思われます
ライバル?でもない、相性の悪いヤツって
どこにでもいるけど
この「サル」も、酷くて
人が気にするようなことをズケズケ言ってきたり
ちょっとしたことでインネン?つけてきたり
力でねじ伏せようとしてきたり
立派な「いじめ」と括り付けてしまえばそれまで
でも、それに対して、この主人公のぼくは
負けてはいないーというか
野球のレギュラーにはまだなれないけど
ゴマ油で髪を整えたり(笑 するけど
なんか、にくめない、気持ちはいい子なんです
ついてないことばかりの中で、「時間をやくパン屋さん」に出逢います
このパン屋さん、職人気質?なのかと思ったら
なかなか人間的に魅力的な方なんです
「写真」を見ると、その時の楽しいこと、幸せな時間を
思い出します
それと同じく、「パン」を食べると
その時間の気持ちを思い出せるーそんなパンを作っているとのこと
お客さんが、また「ぼく」と年齢の近い子たちというのも
なかなかいいのです
パンを注文に来る本人にいろいろ聴いて
それから作らせるというのも、なかなか興味深いところ
四人目の依頼主「血の色の復讐マカロン」で
「ぼく」の好奇心から大変なことをしてしまいます
自分のしたこともですが
このおどろおどろしいマカロンのレシピに関しては
「サル」のいじめどころではありません
好奇心は大切!と思っている気まぐれでも
う~~~ん 好奇心がマイナスに働くこともあるか
と、考えてしまいます
その大変なことに対してのパン屋さんとのこと
自分の気持ち
パン屋さんの言葉、対応
そこからー
という展開が、素敵で
気まぐれ、夢中になって読んでしまいました(笑
10歳ーこのギャングエイジ
まだまだお子ちゃま的で幼い面も残しながら
ちょっとおとなびた感覚が入ってきたり
しっかりしてきたり
力関係、なんとなく淡い憧れとか
友達との関係の中で、いろいろもまれながら
悩んだり、喜んだりして成長していく
とても大切な時期だと
気まぐれは思っています
時間ー年齢を重ねると、とても大切なものだと
しみじみ思うからかもしれませんね
「時間をやくパン屋さん」
著:キム・ジュヒョン
絵:スケラッコ
訳:吉原 育子
金の星社
2023年08月01日初版
1,540円
なんと、このシリーズの1巻目の1番最初が
「パン屋さん」だったのですが
こちらの2の方が先に来ちゃった(笑
絵本「しごとば」でも人気ですが
これは、もう一段階年齢が高くなって
でも、マンガのようなコマ割りなので
無理なく、楽しく読めると思います
一人の人に焦点を置いて描かれていて
みんな、それぞれ、寄り道、回り道
努力、諦め・・・等、いろいろ経験しているんだなぁ~と
思うし
なにより、いろんな人に出逢って
いろんな体験をしている ということが大切と
子ども達に知らせてくれているように思います
しごとへの道(2)
「獣医師 オーケストラ団員 地域おこし協力隊」
著:鈴木 のりたけ
ブロンズ新社
2023年09月初版
1,430円
鈴木さんの「大ピンチずかん2」も
かなりの人気らしいですが
こちらもおすすめ~♪したい作品です