思いつきで書いた物語と実話のMIX

フィクションとノンフィクション。目線を変えると景色も変わる

言葉にできない4-1-①

2019-09-21 21:47:00 | 日記

僕は父と母と母方の祖母の4人で暮らしている


母と祖母は親子だからだろう


しょっちゅう口喧嘩や険悪な空気を出す


でもひとたび父が帰宅すると一変して


笑顔の絶えない家庭になる


つまらないことや人が嫌がることでも進んでやる父


誰にでも愛想よく笑顔になる父


分からない宿題やテレビで流れる難問クイズもサラッと答えてしまう


僕はそんな父が大好きだった




母はというと


いつも「疲れた」が口癖で


ソファで寝転がってはうたた寝


いつも祖母にネチネチ言われてもきにすることなくgoing my way


朝風呂に入って自分の準備だけをして仕事に向かう


朝ごはんも夕ご飯も祖母


洗濯物も干すのは祖母


時折たたむのは父と母


母は自分のお洒落着洗いのみ進んでこなすのだ


そんな父と母がたまに言い合いをする


理由は当然ルーズな母が原因だ


出発時刻を伝えないと休みの日の午前中は寝ている


とにかく放っておけばいつまででも寝ている


時間の無駄だと父はイライラし始め


詫びることなく当たり前のように降りてきてはめんどくさそうに準備する母


この無駄な時間に僕は父と家の前でボールを蹴る


サッカーのない日の日曜日はいつもこんなだ



道中も会話のないまま父方の祖母の家へと向かう


母が会話を始めても


父は詫びの言葉が出るまでは喋らない作戦だ


僕は後部座席で眠気と戦い


そのうち負ける


気づくと車内で言い合いする父と母


いつものことだ


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