彼女の名前は松本あゆ美
たまたま席が前だった
でも休んだ時にノートを書き写させてくれた
彼女はとても不器用で
友達との距離の測り方が下手で
うまく関わることが出来ないまま
勘違いを正せないまま
友達と離れ涙していた
最低な男にのめり込んで
痛みきっていたこともあった
そんな彼女は僕の彼女になった
毎晩寝る前には彼女のことばかりで
なかなか寝付けずいつも遅刻ギリギリ
カッコつけてしまう僕が唯一カッコつけられないケーキとかスイーツの前で見せる顔に
「子供みたい
って母のような顔して微笑んだ
今日は何を話そう
今日からは少しずつカッコつけた鎧を脱いで
ありのままの自分で話したいと思って悩んでいると
決まって他の女子が周りをウロつくから
僕は最近機嫌悪く見えるような顔しながら
彼女のことを想うんだ
こんなにも彼女を思うのに
僕は彼女と1つになりたい感情が芽生えなかった
もっと分かりあって
もっともっとお互いを知ってから
彼女に優しくしたいと思うからだ
前の時みたいに体だけが繋がった恋愛はしたくないし、させたくない
彼女の傷はきっとまだ癒えてないはずだから
少しずつ
彼女が何を思うのか
彼女がそれを望むのか
頭の中は彼女でいっぱいだ
そしたら
僕は彼女を
「あゆ美
って名前で呼べるかもしれない
今はまだカッコつけた名残でアンタって呼んでしまうけど
それはそれで
彼女のことばかり考えて
彼女が1番喜ぶデートプランを考えて
僕は彼女に笑っていて欲しいから
とりあえずはカッコつけながら
僕は彼女とデートする
どうか
思い描く未来が
2人にとって
同じでありますように
そんな時不意に届いた1通の手紙
親父からだ
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