ひのっき

あったかくてぐっすりでごはんがおいしくてよかったねうれしいねなんて小さなしあわせ探し雑記

真保裕一 黄金の島

2005年05月19日 | どくしょ。
真保裕一先生の黄金の島を読みました。
なんていうか、自分の居場所ってのを納得できないってのは大変なことだなあなんて思いました。
そこそこ十分なシアワセをつかんでいながら、それに気づかず隣の青い芝生を夢見すぎちゃった人々が、命がけすぎる賭けに出て、ある意味結局全滅してしまうという、なんだか「健康のためなら命もいらない」的な、どうにも切ないまでに何かを見失っちゃった物語です。
ともあれ新保節がびんびんに張り巡らされており、ドキハラ度はかなりのもので、ベトナム好きかつはーどぼいるどーな刺激を求めている方にはお薦めかもな作品です。