ひのっき

あったかくてぐっすりでごはんがおいしくてよかったねうれしいねなんて小さなしあわせ探し雑記

新宿中央公園 太田道灌 山吹の里

2016年12月13日 | 絵日記

新宿中央公園をぶらぶら歩いていると、なにやら像が建っていました。
女性が扇子に枝を載せて、身分の高そうな男性に差し出しています。

看板によると、室町時代の武将太田道灌の「山吹の里」のエピソードとのこと。
にわか雨に降られた道灌が蓑を借りに農家に入ったところ、娘の紅皿が黙って山吹の枝を差し出したと。蓑が借りられない道灌は怒って帰りますが、話を聞いた家臣にたしなめられます。これは兼明親王の歌「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞかなしき」にかけた謎かけだと。「実の」と「蓑」をかけ、「貧乏で蓑の一つもないのです。」と訴えていたのだと。不明を恥じた道灌はその後歌に精進するようになったとの伝説です。

うーん、反省した道灌が貧しい里の力になるのではなく、歌に傾倒しちゃったのがなにやら「なきぞかなしき」な感じだなあなんて。

紅皿さんも「そっちかよ!」なんて扇子で突っ込んでるようにも見えます。

それにしても昔の人の教養って凄かったんですねなんて散歩タイムでした!