向田和子著「向田邦子の遺言」。
よくこういう本のタイトルで遺言というと、向田邦子さんの残された家族への思いなどが綴られるのだと思うが、この本は本当の遺言的なものについて綴られている。
向田邦子没後20年して出版された本。
やはり没後に出された「向田邦子の恋文」は興味深く読んだが、この遺言に関しては、柳の下の何とかで、向田邦子さんに関するものが没後、区切りのいい年に発表されたのだろうが、走り書きの遺言の中に書いてある金額については、ましてや和子さんの私生活に関してはあまり知りたくはないって思った。