アイドルグループ「AKB48」の高橋みなみさん（21）が3日、東京都内で行われた歌手の本田美奈子をしのぶ音楽イベント「2012 LIVE FOR LIFE 『音楽彩』～本田美奈子．メモリアル～」に出演した。AKB48の総合プロデューサーの秋元康さんが本田さんの曲の作詞を多く手がけていた縁で同イベントに初出演し、秋元さんが作詞した「1986年のマリリン」をソロで披露した高橋さんは「振り付けが難しかった。You Tube（ユーチューブ）で何回も再生して覚えた。とくに腰の動きが難しかった」と苦労を語った。
「音楽彩」は、05年に急性骨髄性白血病で38年の生涯を閉じた本田さんのメモリアルイベントで、難病で苦しんでいる人たちへの支援を目的として08年から毎年開催している。収益金の一部は白血病や難病で苦しんでいる人たちへの支援金として寄付される。5回目となる今回は、歌手の坂本冬美さんや早見優さん、松本伊代さんをはじめ、松崎しげるさん、知念里奈さんらが出演。歌手の川崎麻世さん、ミュージカル女優のジェニファーさん、シンガー・ソングライターの佐藤英里（ひらり）さん（11）が初参加した。公演の最後は出演者全員で本田さんの代表曲「アメイジング・グレイス」を合唱し、佐藤さんは「この曲は5歳のときからずっと歌っている曲でコンサートの最後に歌う大切な曲」とその思いを語った。
舞台「レ・ミゼラブル」で共演したという川崎さんは「やっと追悼公演に出られることになった。彼女の歌声は天使のような歌声だった」と本田さんをしのんだ。また、本田さんの事務所の先輩に当たる松本さんは「同じ事務所の人たちとゴルフに行って一緒に温泉に入ったりした。寝るまで語り合ったことを思い出します。恋愛話とか……」と話し、早見さんも「舞台の地方公演のときに美奈子ちゃんが借りていたアパートに行ったらすごくおいしいホットケーキを作ってくれた。ふわふわで完全な、まるで美奈子ちゃんそのものを象徴するようなホットケーキでした。何事も中途半端にやらない彼女を表していました」と思い出話は尽きなかった。
本田さんと同じレコード会社からデビューし、年齢も一緒という坂本さんは「美奈子ちゃんが生きていれば45歳。私やちょっと先輩の早見さんや松本さんを見てこんな感じで年を重ねていたのかなということを見て聴いて感じ取っていただければ」とメッセージを送った。
