乃木坂46・生駒里奈の卒業コンサート「乃木坂46 生駒里奈卒業コンサート」が22日、日本武道館にて開催される。ここでは、約6年8ヶ月グループを牽引してきた生駒のこれまでの活躍を振り返る。
生駒里奈、デビュー曲でセンター抜てき “乃木坂46の顔”に
生駒は1995年12月29日生まれ、秋田県出身。乃木坂46の1期生オーディションに合格し、2012年2月、1stシングル『ぐるぐるカーテン』でデビュー。5枚目シングル『君の名は希望』まで連続でセンターを務めるなど、グループの顔として活躍。生駒の成長は乃木坂46の成長、と言われることも多かった。
2014年4月からは約1年間、AKB48チームBのメンバーも兼任した。
生駒里奈、女優としても活躍広げる
女優としての活動も活発で、2015年には映画『コープスパーティー』で初主演。かねてよりアニメ好きとしても知られ、2018年にはドラマ24第50弾特別企画『オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~』(テレビ東京)にて、『NARUTO』が大好きなヒロインという自身にぴったりな役柄を演じた。
ほかにもドラマや映画、舞台だけではなく、バラエティ番組にも多数出演し、新たな魅力を発掘している。
生駒里奈、卒業を発表
2018年1月31日、公式サイトにて乃木坂46の20thシングル『シンクロニシティ』(4月25日発売)をもって、生駒が卒業することが発表された。“乃木坂46として送る最後の時間”は、5月6日に幕張メッセで開催される20thシングル『シンクロ二シティ』発売記念・全国握手会としている。
自身のブログでは、卒業に至った経緯について「今年、同学年の方は新社会人として新たな挑戦をする年です。20歳になった頃から、大人として一人で生きていくためにはどうしたらいいのか、具体的に自分のこれからを考えた時に私はこのままでは足りないなと、プラスで自分を高めないといけない。ここだけじゃ足りないと思う様になりました。どこかまたチャレンジ出来るタイミングはと考えた時、ここだと自然と考える様になり、発表させて頂きました」と説明。
そしてさらなる理由の一つとして「今の乃木坂46は最強です。だからこそ安心して任せられるのです」と言及し、メンバーに対する感謝、乃木坂46への感謝も人一倍強かった生駒の言葉に、涙するファンが続出した。
“圧倒的センター”生駒里奈の苦悩…誰よりも深いグループ愛
1期生として常に第一線に立ち、グループを牽引してきた生駒は、連続でセンターを務めていた当時を振り返り、「絶対私がセンターにふさわしくないと思ってるんだろうな」とバッシングの嵐やセンターの重圧に押し潰されそうになっていたことも語っている。あまりのプレッシャーにセンターを務めた1年半の記憶が残っていないとも明かしており、過去には、6作目のセンターが白石麻衣になったと発表された際に、重圧から解放されて気が抜けたことからその場で倒れてしまったこともある。
生駒里奈(C)モデルプレス 生駒里奈(C)モデルプレス
そんな苦悩も経験しながら成長していき、乃木坂46は、2017年11月に初の東京ドーム単独公演を2日間にわたって開催。交換留学生としてAKB48グループに兼任していた生駒にとっては2回目の舞台となったが、終演後に更新したブログでは「ほんとにこのメンバーじゃなかったらすぐ辞めてたよ」と明かし、「奇跡のメンバーだよ。やっぱり大好きだもん。のぎのぎちゃん。このメンバーにあわせてくれてありがとう」とグループ活動を通して出会った人たちへの感謝とともに、グループへの深い愛を表現していた。
さらに、ファイナル公演中のスピーチでは、ステージに立つ人間にとって重要である“自信を持つ”ということへの葛藤を吐露していたが、「私は、パフォーマンスが好きです。胸を張って言えます。その為に、今後の人生をかけて、芸を磨く事をしていきたいです」と宣言。
東京ドーム公演を終えて心境に変化があった様子の生駒は、「チャレンジする勇気をくれた乃木坂46に感謝です」と感謝をつづっている。
その後、同年の年末に行われた恒例の音楽賞『第59回 輝く!日本レコード大賞』では『インフルエンサー』で初の大賞を受賞。そんな中での卒業発表には、メンバーだけではなく芸能界にも衝撃を与えた。
生駒里奈が参加する最後の楽曲『シンクロニシティ』
生駒が参加する最後のシングル曲『シンクロニシティ』はセンターが注目されたが、様々な意見があることを理解した上で、生駒は「一つのパターンに絞られずに、自分らしいグループからの卒業をしてもいいんじゃないかって思ったんです」とセンター辞退。白石がセンターとなり、生駒は2列目のセンターで選抜メンバーの中心に立つポジションとなった。
公式サイトで『シンクロニシティ』のMVが公開されると、真っ白なワンピースで繊細なダンスを繰り広げる姿が大きな話題に。生駒が自身を抱きしめる振りの部分では、あまりにも神秘的で儚いシーンであることから、ネット上では「生駒里奈の背中に羽が生えたように見えた」というファンが多く見られた。
また、各タイプに収録されるカップリング曲『Against』では“最後のセンター”を務める生駒。同曲を歌うのは1期生メンバーで、1期生全員でMVを撮影するのは2015年「シャキイズム」ぶり。センター生駒の脇を固めるフロントは生田絵梨花、星野みなみで、“生生星”にとっても最後の楽曲に。MVは生駒の「1期生の新しい一面が見せられるMusic Videoにしたい」という意向のもと、“ジャズダンスを踊る乃木坂46”が大きなコンセプトとなり、大サビ前には生駒が力強いソロダンスを披露している。
ブログでは「生駒が全てアイデア出した訳ではございませぬのでね!!」としつつ、自身のアイディアが反映されたMVとなったようで、「形にしたい!!というワクワクキラキラを現実にする為に 乃木坂との出会いは失いたくない」「ダンスは様々踊ってきて学んだ事をと、自分もやった事のないジャンルを踊りたかった」とまさに集大成となった作品に仕上がっていることを語っている。
生駒里奈、卒業目前の心境
卒業を目前にして生駒は、ブログで「乃木坂46として、最後の○○が多くなってきました。が、意外と普通に終わりまして。心よりも体の方が寂しいみたいで、あんまりうまく出来なかったのがありまして」と告白。
続けて「うーんって思ったけど、それくらいでいいかなって!!きっと満足したらこれから何もできないから。全部出来るようにして次のステージに行くって言う選択肢は当たり前だし安全だけど、それを選ばなかった私だからそんな私だからなぁって思ってる最近です」と素直な心境を吐露した。