富士山検定
模擬問題(登山編)
第5問 5合目(または新5合目)の標高が一番低い登山道は?
①富士宮口 ②河口湖口 ③須走口 ④御殿場口
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正解 ④の御殿場口
御殿場口(「大砂走り」が楽しめる)
御殿場口の新5合目は、実際の2合目に相当し、標高は1440メートルと
ほかの登山口の中でもっとも低い。
そのため頂上までの距離が長く初心者向けではない。登山時間の目安は
登り6時間30分、下り3時間。
御縁場口登山道は山小屋も少なく、水や携帯食などは必需品である。
上りは砂礫帯の緩やかな道がつづき、砂地に足元が埋まりやすく歩き
づらい。最大の難所は、次郎坊(標高1900メートル)から7合目にある
山小屋・日の出館までのジグザグ道で、標高差1000メートルの道のりを
およそ3時間かけて登る。8合目あたりになると傾斜が急になり、
そののち岩場を抜けると山頂の入り口に到着する。
左手に少し歩けば浅間大社奥宮の立つ頂上にたどり着く。
下山ルートは、7合目まで登りと同じ道を下り、日の出館のあたりで
道を分ける。ここからは御殿場ルートの醍醐味である「大砂走り」が
はじまり、砂ぼこりを上げながら一気に下る。この砂走りの途中を
宝永火口へ向かうと、富士宮口へ下りることができる。
御殿場口は1883(明治16)年、伴野佐吉らにより開かれた登山道
で、古くからあった須山口の3合目付近に結びつけられた。
東海道本線(現・御殿場線)の開業と共に登山客でにぎわい、1932
(昭和7)年の富士山測候所開設後は、測候所までの荷上路として使わ
れた。
〔富士山検定公式テキスト〕富士山検定協会著から