今日もちょこっと見えていたんですが、年末支度の買い物を
しているうちに雲に隠れてしまったので、昨日の富士山を
観ていただきます。
富士山検定
模擬問題(登山編)
第6問 次のうち、年間登山者が一番多い登山道は?
①富士宮口 ②河口湖口 ③須走口 ④御殿場口
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正解 ②の河口湖口
河口湖口・富士吉田口
富士急行・富士吉田駅から歩いておよそ15分のところにある、
北口本宮浅間大社(標高860メートル)が古くからの富士吉田口
登山道のスタート地点である。1964(昭和39)年に富士スバル
ラインが開通し、車で5合目まで行けるようになったために、この
神社から登る人は少なくなった。現在は、富士スバルライン5合目
(標高2305メートル)から登るのが一般的であり、河口湖口登山
道と呼ばれている。登山時間の目安は登り6時間、下り3時間15
分。
このルートは首都圏からのアクセスが便利なため、もっとも混雑する。
登山口の5合目にはレストハウスや売店が並ぶほか、貸馬のサービス
などにぎわいを見せる。
泉ヶ滝の分岐で、お鉄砲道と呼ばれる道を登り、砂礫帯の吉田大沢
を横切ると富士山安全指導センターのある6合目に着く。
ここで富士吉田口登山道と合流し、7合目から8合目にかけて傾斜
のきつい長い距離を登る。大行合(オオユキアイ)と呼ばれる本8合目で須走
口登山道とも合流し、久須志神社の立つ山頂を目指して行く。
下山ルートは、道幅が広い、砂礫帯のブルドーザー道を下る。
8合目からは須走口に下りてしまわないよう注意が必要である。
現在、富士吉田口から登る人は少なくなったが、古くは富士講の参拝
者によってもっともにぎわいをみせた登山道であった。
とくに江戸時代には御師(オシ)の屋敷も多く軒を連ね、多くの参拝者
が訪れた。近年、再整備が行なわれている。
御師(オシ)とは?
富士講で富士登山をする人々に宿を提供し、登山のためのさまざまな
世話をする人たちのこと。
御師は宿の主人としての役割よりも、富士登山をする信者の道案内を
することが大きな役割であり、信者の人達が富士登山を成功させ、厳
しい状況を乗り越えるとともに、深い満足を得るための先達の役割を
果たしていた。宿坊においても、広間には浅間大菩薩を祀る祭壇が
置かれており、富士登山時の宗教的な準備をする特別な宿であった。
また、秋から冬にかけての登山期間外、御師達は信者達の家々を回り、
旅をしながら富士講の普及にあたっていた。こうして御師の家は江戸
時代初期から明治のはじめ頃まで、およそ80軒ほどあり、最盛期
には100軒を数えるまでになったという。
〔富士山検定公式テキスト〕富士山検定協会著から
現在の河口湖口