富士山検定
模擬問題(登山編)
第8問 富士山の頂上を1周回ることを何というか?
①お遍路 ②お鉢巡り ③お中道巡り ④八海巡り
……………………………………………………………………………………
正解 ②のお鉢巡り
お鉢巡り(山頂火口を1周)
直径およそ800メートル、周囲およそ3キロメートル、噴火口の
深さおよそ200メートルの富士山の火口をぐるっと1周すること
をお鉢巡りという。
富士宮口登山道の終点である浅間大社奥宮の前には、山小屋や休憩
所のほか、富士山頂郵便局があり、登頂記念の絵葉書などが売られ
ている。
ここから、火口を時計まわりに進むとすぐに、三島岳(ミシマダケ)が
ある。三島岳はかつて文殊ヶ岳(モンジュガダケ)と呼ばれ、1930
(昭和5)年に、末代上人の埋納品と考えられる「三島ヶ嶽経塚
(ミシマガタケキョウヅカ)が偶然発見された場所である。
三島岳の下の平坦地には「鰶池(コノシロイケ)」があり、水が溜まってい
ることもある。この下の火口内には「虎岩(トライワ)」といわれる虎の
形をした岩が突きだしているのが見える。三島岳を過ぎ、「馬の背」
と呼ばれる急斜面を登りつめると、最高峰3776メートルの剣ヶ峰
である。この剣ヶ峰には測候所があるが、富士山レーダードームは
すでに取り外され、2004年10月からは無人化されて常駐する
職員はいない。
剣ヶ峰を下ったところで、道は内院コースと外院コースの2つに分かれ
ている。外院コースを通ると、大沢崩れの源頭部や「釈迦の割石(ワリイシ)」
と呼ばれる溶岩、剣ヶ峰に次ぐ高さの三角点がある白山岳を通るが、
現在は、大変危険な状態で通行禁止になっている。
内院コースを進むと、金明水(キンメイスイ)を経て、河口湖口・富士吉田口・
須走口の頂上である久須志神社へとつづく。ここでは山小屋や休憩所
が軒を連ねている。久須志神社の前を通り大日岳(ダイニチダケ)を過ぎると
伊豆ヶ岳(イズガタケ)に出る。ここを下ると「荒巻(アラマキ)」と呼ばれる、
戦前まで蒸気が噴出していた黄白色の溶岩が見られる。
その先の成就ヶ岳(ジョウジュガタケ)を過ぎ東安河原に出ると、まもなく
御殿場口の終点である銀明水(ギンメイスイ)に着く。
銀明水を少し進むと、スタート地点の浅間大社奥宮に戻る。
内院コースはおよそ3キロメートルの道のりで、所要時間はおよそ70分。
外院コースはおよそ4キロメートルでおよそ1時間半かかる。
山頂に湧く貴重な水とは?-金明水・銀明水
富士山頂にある出水口。雪解け水が溶岩の間から染み出ているもので、
金明水は山頂の北東部、銀明水は南東部にある。
江戸時代から出水が確認されており、山頂に出る貴重な水として信仰の
対象にもなったといわれ、祠が祀られている。
〔富士山検定公式テキスト〕富士山検定協会著から
模擬問題(登山編)
第8問 富士山の頂上を1周回ることを何というか?
①お遍路 ②お鉢巡り ③お中道巡り ④八海巡り
……………………………………………………………………………………
正解 ②のお鉢巡り
お鉢巡り(山頂火口を1周)
直径およそ800メートル、周囲およそ3キロメートル、噴火口の
深さおよそ200メートルの富士山の火口をぐるっと1周すること
をお鉢巡りという。
富士宮口登山道の終点である浅間大社奥宮の前には、山小屋や休憩
所のほか、富士山頂郵便局があり、登頂記念の絵葉書などが売られ
ている。
ここから、火口を時計まわりに進むとすぐに、三島岳(ミシマダケ)が
ある。三島岳はかつて文殊ヶ岳(モンジュガダケ)と呼ばれ、1930
(昭和5)年に、末代上人の埋納品と考えられる「三島ヶ嶽経塚
(ミシマガタケキョウヅカ)が偶然発見された場所である。
三島岳の下の平坦地には「鰶池(コノシロイケ)」があり、水が溜まってい
ることもある。この下の火口内には「虎岩(トライワ)」といわれる虎の
形をした岩が突きだしているのが見える。三島岳を過ぎ、「馬の背」
と呼ばれる急斜面を登りつめると、最高峰3776メートルの剣ヶ峰
である。この剣ヶ峰には測候所があるが、富士山レーダードームは
すでに取り外され、2004年10月からは無人化されて常駐する
職員はいない。
剣ヶ峰を下ったところで、道は内院コースと外院コースの2つに分かれ
ている。外院コースを通ると、大沢崩れの源頭部や「釈迦の割石(ワリイシ)」
と呼ばれる溶岩、剣ヶ峰に次ぐ高さの三角点がある白山岳を通るが、
現在は、大変危険な状態で通行禁止になっている。
内院コースを進むと、金明水(キンメイスイ)を経て、河口湖口・富士吉田口・
須走口の頂上である久須志神社へとつづく。ここでは山小屋や休憩所
が軒を連ねている。久須志神社の前を通り大日岳(ダイニチダケ)を過ぎると
伊豆ヶ岳(イズガタケ)に出る。ここを下ると「荒巻(アラマキ)」と呼ばれる、
戦前まで蒸気が噴出していた黄白色の溶岩が見られる。
その先の成就ヶ岳(ジョウジュガタケ)を過ぎ東安河原に出ると、まもなく
御殿場口の終点である銀明水(ギンメイスイ)に着く。
銀明水を少し進むと、スタート地点の浅間大社奥宮に戻る。
内院コースはおよそ3キロメートルの道のりで、所要時間はおよそ70分。
外院コースはおよそ4キロメートルでおよそ1時間半かかる。
山頂に湧く貴重な水とは?-金明水・銀明水
富士山頂にある出水口。雪解け水が溶岩の間から染み出ているもので、
金明水は山頂の北東部、銀明水は南東部にある。
江戸時代から出水が確認されており、山頂に出る貴重な水として信仰の
対象にもなったといわれ、祠が祀られている。
〔富士山検定公式テキスト〕富士山検定協会著から