富士山検定
なるほど知識
前回のつづき、湧水池あれこれについて
湧玉池(ワクタマイケ)
静岡県富士宮市、富士山本宮浅間神社内に位置する。
神田川へとそそがれる富士山西麓最大の湧水池。
1500匹のニジマスが放流されており、その姿が訪れる
人の目を楽しませる。
1952年、国の特別天然記念物に指定される。
忍野八海(オシノハッカイ)
山梨県南都留郡忍野村に位置する。
昔、この一帯は宇津湖といわれる湖だったが、
西暦800年(延暦19年)の延暦の大噴火によって
流れ出た鷹丸尾溶岩流で分断され、山中湖と忍野湖
が誕生した。そののち、忍野湖は、富士山の伏流水
の湧出口8つを残し枯れてしまい、現在の形成を
なした。
『湧池』『銚子池』『菖蒲池』『鏡池』『底抜池』
『お釜池』『濁池』『出口池』という個々の名があり
〔八海〕の名は、富士講信者が登拝の前に巡拝した
という宗教的なものに由来する。
忍野八海の中で最も湧水量の多いのは『湧池』で、
日量23万トンもの湧水量を誇る。
最も美しいとされるのは「榛の木林(ハンノキバヤシ)
資料館」の敷地内にある『底抜池(ソコナシイケ)』。
8つの池とも、1985年には環境庁より
全国名水百選に選ばれている。
{富士山検定公式テキスト}富士山検定協会著2006年発行から