時之栖 ありがた山から
裾野市営墓地から
富士山検定
模擬問題(気象に関する問題)
第1問 高度が100メートル上がるごとに、気温はおよそ
何度下がるか?
①0.3度 ②0.6度 ③3度 ④6度
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正解 ②の0.6度
富士山は、気温が低く風の強い山である。
富士山測候所における30年間(1971~2000年)の調べ
では、山頂の年間の平均気温は氷点下6.4度。
10月から5月の間は、つねに平均気温が0度を下回る。
これまでの最低気温は、1981(昭和56)年2月27日
に観測された氷点下38.0度。
最高気温は、1942(昭和17)年8月13日に記録された
17.8度。
富士山のの気温の低さは、標高の高さ(高度が100メー
トル上がるごとに気温がおよそ0.6度ずつ低下する)が
もっとも大きな要因ではあるが、風による影響も受けて
いる。富士山は独立峰であるため、吹きつける風は、衰
えることなく山体に沿って中腹の大気を押し上げながら
頂上へと昇る。押し上げられた大気は気圧の違いによっ
て膨張し、気温を下げる。この「断熱膨張」が起こるた
め、富士山頂は、同標高の自由大気よりもさらに2~3
度気温が低くなる。
冬期にとくに気温が下がり、氷点下10度以下にまで
なるのは、その時期に吹き荒れる季節風の影響をいちじ
るしく受けるためである。
山頂の平均気圧は637.8ヘクトパスカルで、平地のおよそ
3分の2。水の沸点は87.8度であり、ご飯もうまく
炊けない。
{富士山検定公式テキスト}富士山検定協会著2006年発行から