やっと今年は行けた。
田中泯さんの場踊り
最初はヨロヨロと。
ちょっと心配した。
雑踏の中に居たら、酔っ払いか足元おぼつかないご老人に見えるかもしれない。
私は、なんだか知らないけれど、
この踊りを見ながら、私の今の生き方は間違ってない。
このまま進め!と、思えた。
大きなことを目指さなくてもいいんだ。
自分の感覚を大事にして生きていこう。
それが何より大事だと思う。
自分の心を豊かにすれば、そんなにお金をかけずとも感動出来る。
この場踊りだって無料なの。
途中から、若者のような軽快なダンスになった。
カッコいい。美しい。
何かわからないけれど、感動する。
ダンスが終わったら、観客をそばに寄せて話し始めた。
私の中で一番心に残ったのは、
ダンスは指一本でも出来る。と仰ったことだ。
寝たきりの母を思い出した。
自分も救われる。
田中さんは、農業をしながら体を鍛え、しなやかさを作っているようだ。
日焼けしたシワが深く刻まれた顔は美しい。
自分らしさを取り戻し、
穏やかに生きていきたい。
もしそれが甘ったれだと、
また神様が試練を与えることがあるのなら、そのとき考えることにする。
私はやっぱり、東京で生きていきたい。
そう思った。