異文化交流クイズ。本日から始まるサードシーズンのテーマは「異文化間に芽生えた愛情とすれ違い」。
今シリーズの前半5回は明治初期スコットランドに造船技術を取得すべく留学した川田龍吉という人物のエピソードからの出題となります。
今となっては余程の明治マニアしか知らないとは思いますが、日本銀行の第三代総裁に就任した人物に川田小一郎という人がいます。
彼は土佐藩の郷士出身で、しかも郷士の中でも極貧に近い低い身分であったものの、後に明治の元勲となる佐々木高行に少年時代に偶然にも読み書きを教わっていたことで運が開けます。
もっとも同じ土佐藩の後藤象二郎や板垣退助のように維新志士として華々しく活躍したわけではなく、基本的に裏方として経済面で支えていたわけですが、同じく土佐藩の下級藩士であり後に三菱王国を創り上げる岩崎弥太郎と意気投合したことで更に道が開けることになります。
以降小一郎は岩崎弥太郎と共に三菱の創生期を担うわけですが、本筋とは関係ないので省略(大河ドラマの渋沢栄一の中でチョイ役として登場する「かもしれない」レベルの人物)ではある。
今回はそんな川田小一郎の長男である川田龍吉が主人公となります。
殆どの方が「……誰、それ?」と思われるでしょうが、実はこの人物の恩典を今日を生きる我々は「ごく当然に」受け取っていたりしますが、それはおいおい語っていくことに。
歴史に詳しい方は御存知のように、三菱は元々海運がメインで成長した会社ですが、その為には当然の事ながら自前の造船所と技師が必要となります。
それらに関する契約交渉を任された小一郎は長男である龍吉にスコットランドの造船所に留学に行くことを命じます。
かくして明治10年3月下旬、龍吉は横港を出発。途中倫敦を経由、8月末に留学の地であるスコットランドのグラスゴーに到着します。このとき龍吉は弱冠21歳。
彼はグラスゴー大学の短期コースを修了、造船所で本格的な専門知識を実地で学ぶようになりますが、滞在期間は予想外に長くなり、留学も六年目を迎えようとしたある日、読書好きだった龍吉はある書店に立ち寄ります。
そしてそこで彼は「ある女性」との出会いを果たすのですが……と、ここで今回のクエスチョン。
この40年後、龍吉の息子は父親専用の金庫の中で小さな小箱を見つけます。
その中には龍吉がその女性に頼みこんで貰った「あるもの」が後生大事に収められていたのですが、その「あるもの」とは一体何だったでしょうか?
ヒントとしては「男女を問わず、誰もが持っているもの」であり、それを「他人に贈る」というのは特別な意味がある、と古今東西で思われるものですね。
今シリーズの前半5回は明治初期スコットランドに造船技術を取得すべく留学した川田龍吉という人物のエピソードからの出題となります。
今となっては余程の明治マニアしか知らないとは思いますが、日本銀行の第三代総裁に就任した人物に川田小一郎という人がいます。
彼は土佐藩の郷士出身で、しかも郷士の中でも極貧に近い低い身分であったものの、後に明治の元勲となる佐々木高行に少年時代に偶然にも読み書きを教わっていたことで運が開けます。
もっとも同じ土佐藩の後藤象二郎や板垣退助のように維新志士として華々しく活躍したわけではなく、基本的に裏方として経済面で支えていたわけですが、同じく土佐藩の下級藩士であり後に三菱王国を創り上げる岩崎弥太郎と意気投合したことで更に道が開けることになります。
以降小一郎は岩崎弥太郎と共に三菱の創生期を担うわけですが、本筋とは関係ないので省略(大河ドラマの渋沢栄一の中でチョイ役として登場する「かもしれない」レベルの人物)ではある。
今回はそんな川田小一郎の長男である川田龍吉が主人公となります。
殆どの方が「……誰、それ?」と思われるでしょうが、実はこの人物の恩典を今日を生きる我々は「ごく当然に」受け取っていたりしますが、それはおいおい語っていくことに。
歴史に詳しい方は御存知のように、三菱は元々海運がメインで成長した会社ですが、その為には当然の事ながら自前の造船所と技師が必要となります。
それらに関する契約交渉を任された小一郎は長男である龍吉にスコットランドの造船所に留学に行くことを命じます。
かくして明治10年3月下旬、龍吉は横港を出発。途中倫敦を経由、8月末に留学の地であるスコットランドのグラスゴーに到着します。このとき龍吉は弱冠21歳。
彼はグラスゴー大学の短期コースを修了、造船所で本格的な専門知識を実地で学ぶようになりますが、滞在期間は予想外に長くなり、留学も六年目を迎えようとしたある日、読書好きだった龍吉はある書店に立ち寄ります。
そしてそこで彼は「ある女性」との出会いを果たすのですが……と、ここで今回のクエスチョン。
この40年後、龍吉の息子は父親専用の金庫の中で小さな小箱を見つけます。
その中には龍吉がその女性に頼みこんで貰った「あるもの」が後生大事に収められていたのですが、その「あるもの」とは一体何だったでしょうか?
ヒントとしては「男女を問わず、誰もが持っているもの」であり、それを「他人に贈る」というのは特別な意味がある、と古今東西で思われるものですね。