異文化交流クイズ、サードシーズン「異文化間に芽生えた愛情とすれ違い」。後半戦は、久々に特定の本からではなく、各種資料からの出題していきます。
「異文化間に愛情が成り立つのか?」と云うテーマで、それを「否」として描いた人物として世界的に最も有名なのが、フランス人作家ピエール・ロティでしょう。恐るべき事に、2021年の今日においても「ヨーロッパ人の日本人女性に対する偏見」の根本原因はこの人物の書いた文章なのです。
「アフリカ騎兵」で一躍人気作家となったロティが日本にやってきたのは、1885年7月8日。
彼は長崎の地で18歳の日本女性おかねと「更新可能の、一ヶ月の約束の」結婚をするものの、船の修理が終わった8月12日、何の未練も見せずに日本を離れます。
その翌年、ロティは『倦怠と無理解』の小説『お菊さん』を書き、その小説は一躍ベストセラーとなり、フランス人に日本の「ムスメ」の定番の姿を植え付けてしまいます。
内容を詳細に書くと……正直日本人としては気分の良いものではなく、普段愛国心など感心のない人でも目覚めちゃいそうなので省略。
今回のテーマである「異文化感の愛情」という点だけに絞って御紹介するにしても、ロティが1880年代の日本女性をどう描いたかと云えば……
『徹頭徹尾真面目さを欠』き、『人生で最も厳粛な瞬間の真最中でも笑う』ような、愚かしい『ばね付き人形』であり、『目方の軽い脳味噌』と『ずるそうな甘ったれた瞳』を持っている、と。。。
要するに『日本の女性は何の思想も持たぬ単なる人形である』と判断していたわけで、当然の事ながら、おかねさんとロティの間に愛情など芽生える筈もなく。
もっともそのずっと後、再来日したロティは「15年前には理解出来なかったムスメたちの魅力がやっと私にも分かってくる」と日記に書き残していますけれど。
当時の日本女性の地位が『他のアジア諸国よりは段違いに良い』と云うのは殆ど全ての記録で意見が一致していますが、それは『アジアでは』という限定付きであって、欧米人から見れば甚だ不完全なものでした。もっとも、更に踏み込んだ観察者達は「日本独自の女性の地位」を見いだしているわけですが、その点は後述することとして。
さて、ここで今回のクエスチョン。
言語学者であり、アイヌ語に関する研究でも優れた成果を残し、外国人として最初の東京帝国大学名誉教師となったイギリス人チェンバレンは、日本女性について『日本の女性は一生の間、大体○○の如くに取扱われていると云った方がよい』と見解を述べていますが、この『○○の如く』に当てはまる言葉は何でしょう?
「異文化間に愛情が成り立つのか?」と云うテーマで、それを「否」として描いた人物として世界的に最も有名なのが、フランス人作家ピエール・ロティでしょう。恐るべき事に、2021年の今日においても「ヨーロッパ人の日本人女性に対する偏見」の根本原因はこの人物の書いた文章なのです。
「アフリカ騎兵」で一躍人気作家となったロティが日本にやってきたのは、1885年7月8日。
彼は長崎の地で18歳の日本女性おかねと「更新可能の、一ヶ月の約束の」結婚をするものの、船の修理が終わった8月12日、何の未練も見せずに日本を離れます。
その翌年、ロティは『倦怠と無理解』の小説『お菊さん』を書き、その小説は一躍ベストセラーとなり、フランス人に日本の「ムスメ」の定番の姿を植え付けてしまいます。
内容を詳細に書くと……正直日本人としては気分の良いものではなく、普段愛国心など感心のない人でも目覚めちゃいそうなので省略。
今回のテーマである「異文化感の愛情」という点だけに絞って御紹介するにしても、ロティが1880年代の日本女性をどう描いたかと云えば……
『徹頭徹尾真面目さを欠』き、『人生で最も厳粛な瞬間の真最中でも笑う』ような、愚かしい『ばね付き人形』であり、『目方の軽い脳味噌』と『ずるそうな甘ったれた瞳』を持っている、と。。。
要するに『日本の女性は何の思想も持たぬ単なる人形である』と判断していたわけで、当然の事ながら、おかねさんとロティの間に愛情など芽生える筈もなく。
もっともそのずっと後、再来日したロティは「15年前には理解出来なかったムスメたちの魅力がやっと私にも分かってくる」と日記に書き残していますけれど。
当時の日本女性の地位が『他のアジア諸国よりは段違いに良い』と云うのは殆ど全ての記録で意見が一致していますが、それは『アジアでは』という限定付きであって、欧米人から見れば甚だ不完全なものでした。もっとも、更に踏み込んだ観察者達は「日本独自の女性の地位」を見いだしているわけですが、その点は後述することとして。
さて、ここで今回のクエスチョン。
言語学者であり、アイヌ語に関する研究でも優れた成果を残し、外国人として最初の東京帝国大学名誉教師となったイギリス人チェンバレンは、日本女性について『日本の女性は一生の間、大体○○の如くに取扱われていると云った方がよい』と見解を述べていますが、この『○○の如く』に当てはまる言葉は何でしょう?