タコカレ海を渡る

2010年6月より青年海外協力隊として活動中。10ヶ月のブルキナファソ生活、5カ月の日本待避生活を経て今度はマラウイへ!

石鹸の話。

2011-03-24 03:47:08 | @burkina
石鹸の話を書いたので、我が家で活躍中の石鹸のことを続けて書いてみようと思います。


今、私は4つの石鹸をつかっています。



……え?4つも? 

事実、4つ使ってるんですよー。その詳細が以下↓↓



1つは洗顔石鹸。これは使い慣れたものを日本から持ってきました。

ブルキナでは見かけない透明な石鹸で、なんとなく先進国オーラを感じます。笑



もう一つは、洗体&洗髪用。今は例のベルギー石鹸です。

……え?洗髪? 

はいはい、髪も石鹸で洗ってます。これは駒ヶ根に入所する前から実践してるので、もう1年以上になります。

アフリカでシャンプーが買えるのかわからなかったし、まぁ、石鹸で洗うことに抵抗がなければやってけるだろうと。そんな思いで石鹸洗髪を開始。

最初はきしむのが気になったけど、髪も慣れるというのか??今では気になりません。リンスもしてないけど、髪が絡んでどうしょうもない、ってこともない。

まぁ今髪短いのでね、気にならないだけかもしれませんけども。髪が伸びても石鹸を使い続けられたらホンモノですね。



3つ目の石鹸は、洗濯石鹸。

これまた固形石鹸をつかってます(洗濯機なんてない)。日本にいた時は粉石鹸を使ってました。

最近は合成洗剤も改善されて環境に優しくなってるんだろうか? 合成洗剤=環境悪のイメージがあり、ずっと石鹸派です。



最後4つ目の石鹸、これは食器洗い石鹸。

食器洗いすら、固形石鹸を使うようになりました。マルシェで買える、ソフトボールサイズの球状石鹸(20円少々)を使用。

その石鹸を買っている同僚が「食器洗い用に…」と言ってるのを聞いて最初びっくりしたんですが、まぁ良く考えたら液状の食器用洗剤も合成洗剤なわけで環境悪な感じだし、固形石鹸がまずい理由がみあたらなかったので、とりあえず私も挑戦してみることに。

これが、石鹸の量が微妙に調整できて便利。自分で料理するときはあんまり油を使わないのもあってか、汚れ落ちに困ることもありません。



そんなこんなで、固形石鹸ばかり使用している今日このごろ。

汚水処理できない国なので、排水にも気を配らなければね~。

仲間の帰国。

2011-03-23 05:26:44 | @burkina
地震発生から少し時間がたった今でも、毎日日本のことを考えながら過ごしている。

そんな中で、隣国ニジェールの隊員が安全上の理由から日本へ国外退避をしたという情報が入ってきた。

アルカイダの勢力が強まっているというのがその理由なのだが、任期を全うせずして帰国を余儀なくされた同期隊員たちの心境はいかなるものか?



帰国した先の母国日本も、今は援助が必要な状態。

訓練所の一つが福島県にあり、今そこが避難所として機能しているようなので、帰国したニジェール隊員が日本でボランティア活動をするという状況になる可能性もあるとのことだ。


ぜひ、異国の地で日本のことを思っている隊員の分まで、頑張って日本で生きてほしいと思う。

世界共通?

2011-03-21 22:42:13 | @burkina
今日はジュリエン氏がご機嫌で、ただでさえ口から生まれたようなところがあるのに、それに輪をかけてよくしゃべっていました。

耳触りなときもあるけど、調子悪いと口数減るので、よくしゃべってくれてるほうが良いんです。



今日は実家からとネパール派遣の同期隊員から手紙が届いており、私も上機嫌です。



ディレクターはなんだかうかなそうな顔してました。


言葉が通じなくても、こういうニュアンスは通じるのが不思議なところ。

このディレクターね、職場にいることの方が少ないんですよね。

で、いつからいつまで開けます、とか全然言わないのね、職員に。

個人的には少々苦手な存在です。



ジュリエン氏に「今日はディレクターいる?」と聞くと、若干不満そうに「しらねー」って答えが返ってくることが結構あります。(あくまで私の主観なので、本当に不満なのかどうかはわかりませんけどもね)

いつもディレクターに頼まれた、といって「いついつの装具作成患者のリスト」だとか、「いついつの男女別の患者数」だとか、そんな報告書を書き書きしていることも多いジュリエン氏。


上司に対する不満の種類ってのは、どこの世界も一緒なのね。。。

ようやく、職場の人間関係がわかってきたような感じのこの頃です。

春のパン祭り。

2011-03-21 15:46:08 | @burkina

この度の上京+同期隊員の任地訪問。

移動スケジュールだけを見ると、そこそこタイトなスケジュールだったが行ってこれてよかったなぁというのが感想。


いろいろあったのだが、同期隊員の家でのパン作りの様子をちらり紹介しようと思う。


今回訪問したのはLEOという、ブルキナとガーナの国境付近にある街だ。駒ケ根の語学クラスも一緒だった看護師隊員が暮らしている。


この同期、ブルキナにきてから週末にフライパンなどを駆使してパン作りを始めたのが、好きが高じて庭に石窯をつくってしまったというツワモノである。


「庭が広すぎて、何かつくらなければならないような気がした」的な事を言っていたが、確かに豪邸にすんでいた。




庭に何本ものマンゴーの木。トン単位で収穫できるんじゃないか…というくらいゴロゴロ実がついていた。

そして、やたらオシャレなカフェ風な内部。。





そんな素敵なLEOの一角で、パン作り開始!


ハカリも何もなし、分量は全て感覚で・・・。

手作りならではのお楽しみ・・・ ってことで、ベタにアンパンマンも作ったりした。ちなみにアンコは入ってない。



ガル(警備員)とあうんの呼吸とはまさにこのこと。



ガルは窯の火担当。




できたパンは、まさにパン!これは今後のバリエーションに期待がかかるね。


ちょっと窯の温度が高かったかな。。。




上京

2011-03-17 14:30:11 | @burkina
今日は午前中の仕事を終えたら首都に向かう予定。

今週末帰国する隊員の最終報告会が、明日行われる。それを聴きにいくというのが第一目的。

その後、ちょっとした打ち合わせにガーナ国境近くに住む同期隊員の任地まで足をのばし、ガランゴには日曜日に帰ります。

きっと、実り多い上京になるはず。。。



自分のためにも。

2011-03-17 06:24:16 | @burkina
そういえば、ハイチ地震のときも何かしなければ…という思いに駆られて極々少額ながら募金をした。
去年の2月、日本を発つ前に会いたい人に会うためと日本人として広島を訪れておくための旅行の道すがら、名古屋駅構内の郵便局から振り込みした記憶がある。

今回は、インターネット経由で。計3万円の義援金を送った。「計」と書いたのは、東日本大震災の義援金として2万5千円、NZ地震に5千円という内訳なため。

この金額には理由がある。

私は今青年海外協力隊という立場だ。協力隊は国民の税金によって運営されている事業。
税金を使わせて頂いている以上、何かしらの恩返しをしなければならない、、という気持ちがあった。

協力隊では任期の半分を過ぎると「健康管理手当」というお金が支給される。
全隊員に一律361ドル。
日本よりも厳しい環境にいる中で、残りの任期をしっかりと全うするため心身の健康管理にあてる費用という名目で支給される手当である。
私はまだ任期の半分を過ぎていないが、このままブルキナ生活を続けていくと自動的に支給される。

今、どう考えても私より被災地の人のほうが厳しい環境にいる。シンドイ思いをしてる人がいっぱいいる。
ブルキナは確かに、ある意味過酷な環境にあるのかもしれないが、私はすでに慣れてしまってそれほど不自由を感じなくなっている。それならば、私の健康管理のためではなく、被災地のために使って頂こうと、そう思ったわけだ。

今、為替相場もどんどん変わっているようだが、361ドルは大体3万円弱。

こんな経緯で3万円と言う金額をはじき出した。


全額を東日本大震災へ、、とも思ったが、その一部はNZ地震に回すことに。こちらも邦人犠牲者がでていたことと、クライストチャーチは個人的に思い入れのある街だということがその理由だ(後者に関しては税金の話とは全然関係ないが)。


今被災地でつらい思いをしている人達は、これからもしばらく、中には長期に渡って、シンドイ生活を余儀なくされる。少しでも役立ってくれれば、それは自分の健康管理にも役立つだろう。何かしたいのに何もできないというストレスから多少は解放されるから。

これが愛国心ってやつなのか?

2011-03-17 04:08:06 | @burkina
突然の大地の動きが引き金となって、今歴史もまた大きく動こうとしている。何かをしようにも、なんだか腰が入らないような、腑抜けた気持ちが続く。しかし、腑抜けてばかりもいられない。


こんな私ですら、ここブルキナでは日の丸をしょってたつ立場にある。自分の一挙一動が、周囲のブルキナベにとっての日本の印象を左右してしまう。

こんなときだからこそ、いつも以上に働き元気に過ごすことが日本を応援する術なのかなと思ったりもする。



最近、職場では患者さんが来ない時間に新患台帳から患者の年齢や疾患、その後の対応などの情報を拾っている。職場に来る患者さんの基本情報を整理し、今後の活動につなげるためだ。

私の配属した8月以降の新患をざっと見てみると、半数以上が日本で言う未成年。約50%が15歳未満の子供という結果がでた。日頃子供が多い多いとは感じていたが、改めて数字で見るとやはり子供が多い。

これから、年齢別の疾患傾向等も調べてみるつもりでいる。ざっくりの印象では、子供には関節の変形など整形疾患と脳性まひや痙攣や熱発の後遺症としての中枢神経疾患が多く、中年は腰痛や膝痛が大半を占めて、高齢者には脳血管疾患が多いように思うが、、、どういう結果がでるだろうか?

新患台帳からは転帰(患者がその後どうなったのか、改善したのか、悪化したのかetc)はつかめない。今のところ、全ての患者において転帰を記録したものがないので、今後はそんな記録も必要ではないか。。。と提案していく材料にもするつもり。



あと3か月もしたら着任して1年、ブルキナ生活の折り返し地点を迎える。いまだに「何をすべきか」「なぜそれをすべきなのか」「何ができるのか」などなど答えのない問いを繰り返しながら日々過ごしている感じだが、きっとこれは離任まで続く。



今自分がやれることを精いっぱい。淡々とそうして過ごしていくしかないような気がしている。

日本で被災した人も被災を免れた人も同じかもしれないな・・・。



静観中だったところから、自分で少し方向性を見出すことができ、今一番有効な支援と思われる募金をした。これについては個人的な募金というよりは、日本国民からの募金というニュアンスがあるので、後でその経緯を報告しようと思う。




ブルキナの同期同年齢隊員が、いつだかこんなことを書いていた。


「ピンチがチャンス」



日本は必ずピンチをチャンスに変えて、世界を驚かす大復興を遂げると信じている。

端くれながら私もそのメンバーに加わりたい。

今日本の様子を気にかけながら思うのは、私は心底日本人なのだ、ということである。

静観中。。。

2011-03-14 22:23:22 | @burkina

地震の件に関して、発生初期から私自身動揺があり、「なにかしたい」という個人的な気持ちが先行してブログに色々書いたり勝手にぐるぐる悩んだりなんだりしていた。今はとりあえず落ち着いて静観するのが最良の策と思うようになり、現にそのようにしているところである。


今は災害発生初期。この時期はみんな浮足だって、やれ支援だボランティアだ募金だとワタワタする(人が多いんじゃないかしら?)。


復興は長期戦だ。特に今回これだけの被害がでているわけで、本当に長期にわたる継続的な支援が必要になるものと思われる。


あせらず、ゆっくり。

忘れ去らず、長きにわたって。


ワタワタ浮足立たないで、本当に被災者の人のためになる支援をしたい。

その方法は、静観しながら模索中、である。



被災地の方へ。。

2011-03-14 02:32:02 | @burkina
アクセス数一日150そこそこのブログから、被災地に情報が届くか甚だ疑問なのですが、なにもしないよりは・・・という気持ちで情報を載せてみます。

目にとまった方、有益だと思った方は広めて頂けるとありがたいです。


①ツイッターやTVなどの医療関係情報を集約したページがあります。→http://homepage3.nifty.com/rehagate/html/jisin2011.htm

②避難生活は障害者にとってより過酷なものになります。災害時の障害者に対する支援方法について書かれたページ。→http://www.mirairo.co.jp/wordpress/archives/180


①の内容を転載します。本来のサイトにはリンクが張ってありそれぞれ必要なサイトへ飛べるようになっています。

<治療>
1.東北大学病院は高度救命救急センターとして重症な患者を最優先で治療するとして、当面の間は一般の外来は休診とすることにしました。宮城県は外来患者を受け入れることができる医療機関の情報を求めています。3/12 17:00 被災怪我人受け入れ病院情報
2.北海道・東北・関東で透析可能な病院一覧
3.健康保険証無くても保険診療が受けられます。3/12 18:40
4.経口保水塩の作り方
5.山形県米沢市三友堂病院は電気大丈夫です。眼科では緊急の網膜硝子体疾患・眼窩骨折等一通りの手術には対応できます。当院に搬送して下されば対応します。〒992-0045 山形県米沢市中央6丁目1-219
6.人工透析が必要な皆様への窓口を設置しました。県庁健康国保課内。電話019-629-5468~5469。019-629-5471。FAX019-629-5474。24時間で受け付けしています。岩手県広聴広報課 3/13
7.岩手県本日の当番医および救急担当医療機関のページ 岩手県本日の当番医および救急担当医療機関 3/13

<傷の処置>
痛みがあっても、ステロイド入りのクリーム・軟膏を用いると、かえって傷の治りを悪くし、また、細菌を蔓延らせる原因になる可能性があります。傷口を水で洗い、ワセリン等を塗ってから、食品用ラップを当てると良いでしょう。傷の周りが赤くなっている場合は抗生剤を。

<蘇生法>
手首や首で脈が触知できない場合、その場に医療職がいなければ、その後、直ちに固いところに寝かせた上で、仰向けで首の下に当て物し気道確保。両乳首中央(胸骨)を手の付け根で大きく押して戻すを一秒一回で続ける。余裕があれば、胸骨圧迫30回毎に人工呼吸2回。

<過呼吸・喘息>
1.過呼吸になった人への対処法。服を緩めて横にさせ、何か袋かタオルを口にあてて、自分のはいた息を吸わせます。お腹に手をあて「1.2.3」でゆっくり吸って「1.2.3」でゆっくり吐く…落ち着いた声で、でもきびきびと指示。
2.喘息の方。支援の見通しがないからと吸入ステロイド薬(アドエア、フルタイド、オルベスコ・・・)をセーブするのは危険。即効性がないので苦しくなってから遅いかも知れません。一日一回でも良いので継続して下さい。
3.喘息の方に対する注意と呼びかけ喘息の方に対する注意と呼びかけ 3/14

<投薬>
家族に薬を飲ませる時に何の薬かわからない時は、お薬検索を利用して下さい。錠剤の刻印やパッケージの記号、症状、疾患名等からも検索できます!
「お薬検索」

<持病のあるかた>
①病名 ②いつからその病気か ③内服薬 ④家族の連絡先  これだけメモって身につけておくだけで、何かあったときに大分違います。

<医療相談>
1.mixiの「東北地方太平洋沖地震(医師による)健康相談」コミュに、複数人の医師が相談待機。運用開始しています。
「東北地方太平洋沖地震(医師による)健康相談」コミュ
※mixiへ加入されている方への情報です。
2. 「アスクドクターズ」は『東北地方地震被災者』カテゴリを新設。携帯で医師に直接相談できる
3.「相談に乗っていくれる医療従事者」
4.「医療相談情報のまとめ」サイト。項目別にわかりやすい。「医療相談情報のまとめ」  

<衛生管理>
1.被災者の皆様。災害に伴う衛生状態の悪化により、感染性腸炎(食中毒等)の蔓延が危惧されます。口からの感染ですので、食前の手洗い、手指消毒を心がけ、できなければ、割り箸等の使用など、手から口への病原体の浸入を予防するよう心がけて下さい。配給食物の状態にも留意してください。(消化器内科医師)
2.食事は取れなくてもできたら口腔ケアはしてください。うがいだけでもいいです。特に嚥下障害の方は唾液の自浄作用が落ちています。口の中をきれいにすることが肺炎などの感染症防止にもつながります。

<献血>
1.阪神淡路大震災の時、被災直後に献血してくれる人は大勢いたけど、血は21日しかもたなくて、大量廃棄したらしい。でも、ある程度日が経つとみんなの足も遠のいて逆に血が足りなくなるらしい。基本的に4ヶ月あけないともう一度献血はできないので、出来れば月末くらいに来てくれると助かるみたいです(阪神淡路大震災経験者)
2.大阪から!献血ルームに「地震で血液の必要数は足りてますか?」って問い合わせたら「まだ現地の病院が稼働していないので手術で血液が足りてない状況までは至っていません。長い目で見て月曜以降に献血に来て下さい」って言われた。焦らず出来ることからしましょう

<車内泊・避難所生活>
1.作業療法士が提案する健康な方へのリハビリです。車中泊避難中の方々。エコノミー症候群を防ぐため、朝はラジオ体操しましょう。放送が始まる前に10分ほど車の周囲を散歩しながら、避難仲間に声かけしましょう。
2.避難所でのエコノミー症候群対策・足をこまめに動かす・1時間に1回かかとの上下運動20~30回程度・ストレッチ・トイレが混んでいても、気にせず十分水分補給・酒を飲まない・車中泊は注意・ベルトをきつく締めない・足をあげて寝る

<防寒>
1.日没が近付き気温が下がってきています。室内でもなるべく重ね着をしておきましょう。暖房の節約にもなりますし、いつでも避難できる備えにもなります。靴下も重ね履きを!
2.乳児は体温保持が大事。大人と肌をくっつけて暖めて、無駄に体力を消耗させないこと。

<睡眠>
寝転がりながら両手足を30°開いて、全身の力を抜いて下さい。それから目を瞑って、ゆっくり腹式呼吸をしてください。これを15分行うだけで身体が2?3時間の睡眠を取ったと同じくらい休められます。

<避難所・給水・炊き出し>
1.宮城県避難所一覧 http://bit.ly/fuGuqB
2.給水・炊き出し場所http://okguide.okwave.jp/guides/40782
3.炊き出し情報がわかるGoogleマップマップ

<ガイドライン・アプリ・ソフト・PDF>
1.「妊産婦・乳幼児を守る災害対策ガイドライン」 http://ow.ly/4dgFW
2.通常1500円で販売しているiphoneアプリ「家庭の医学」の無料配信を開始。怪我や病気の応急手当やの病気の見分け方など被災地でご利用いただける情報を掲載。「家庭の医学」
3.生活機能低下予防マニュアル~生活不活発病を防ぐ~生活機能低下予防マニュアル

<精神面>
世界中から応援のメッセージ等が届いています。頑張ってください。
心温まるtwitterの話
世界からの祈り

<放射性被爆防護>
過敏にならないで頂きたいのですが、もし福島原発1・2号機付近にお住まいの方は1号機で半径20km、2号機で半径10kmの避難指示が出ています。(3/12)避難の際に参考にしてください。
放射性被爆防護

<災害時の障害者に対する支援方法>
災害時の障害者に対する支援方法

<健康被害に関するデマ>
千葉県市原市の石油コンビナートで起きた火災について、携帯電話などのメールで「有害物質の雨が降るので、傘やレインコートを使用しましょう」という情報が出回りました。石油会社では「タンクに貯蔵されていたのはLPガスで、燃焼により発生した大気が人体へ及ぼす影響は非常に少ない」として、「情報は事実ではない」と否定しており、うその内容で多くの人の関心を集めようとする、いわゆる「チェーンメール」とみられています。
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恩を何で返す?

2011-03-13 18:21:11 | @burkina
日本から離れたところで日本の一大事を知って、日本と言う国が自分にとってどれだけ大切なものなのか、というのを身にしみて感じている。

日本の家族と連絡とれたか?と心配してくれるブルキナベがいる一方、

「なんで俺に会いに来てくれないんだ、いつ俺のうちに遊びにくるんだ?お前の家にも招待してほしい。」なんていってくるブルキナベもいた。私が日本人であることを知っていて、日本で何が起こったかも知っていて、こんなことを言ってくるもんだから本当に殴ってやろうかと思うくらい腹が立った。



日本は先進国でお金もあって、暮らしも豊かなんでしょ?
だから私も日本に連れてってよ。
なんかちょうだいよ。
お金をもってるんだから、何か買ってくれたらいいじゃない。


いい方は悪いかもしれないが、こんな考えをもっているブルキナベは確実にいる。しかも少なくない。(あくまで私の印象だが)


こういう発言をしてくるブルキナべに対して「いや、お金は降って湧いてきたものじゃないんだよ」といつもそういう気持ちになる。

のん気にお酒を飲みながらこんな話をしてくるブルキナベにいらっとすることもある。

祖父母の戦後の苦労話を思い出しながら「お金がほしいなら自分たちで働こうと思ってよ、もらうことばっかり考えないで!」という気持ちにもなる。



今、日本で地震の被害がひどくて目も当てられない惨状だというときに「自分たちに何ができるか?」と考えるブルキナベはいるのだろうか?

普段援助してもらっている国の一大事に、何か恩返しができないだろうかとこの国の人たちは思うのだろうか?

それとも、自分たちは貧しいから何もできないと思うのか?

そもそも、日本で大地震が起こったという事実すら知らない人も多くいるのだろうが・・・・。



具体的にお金とか何とかブルキナベに援助してほしいということではない。

気持ちの問題といったら儀礼的なのかもしれないが、持ちつ持たれつの関係である以上、お見舞いの一言がでて当然なんじゃないか?と、それだけのことだ。

この国には日本の支援がたくさん入っているのだ。



昨晩、うちの配属先のディレクターから私のところに電話があった。普通電話くらい来るよなぁと思っていたところに、ようやくかかってきたか、という印象だった。

今朝、同僚ジュリエン氏が家族は大丈夫か?と我が家に尋ねにきた。昨日から私に連絡を試みていたらしいが、携帯の電波の関係などで連絡がとれなかったとのこと。一番身近なジュリエン氏が気にかけてくれていたことにはちょっとほっとした、というのが正直な感想である。



我々、協力隊員が配属されている部署から、JICA事務所にはお見舞いの一言があるだろうか?

ブレーズコンパオレ(ブルキナの大統領)は日本に対して、何かしら行動を起こすのだろうか?

形式的で好きでないという人もいるだろうが、私としては自然にお見舞いの一言がでてきてほしいと思うのだが。。。


何ができるのか

2011-03-13 15:46:33 | @burkina
無知というのは恐ろしいものでもあり、幸せなものでもある。

こうして頻繁にブログを更新しているので、ネットは自由に使えるような印象を与えるかもしれないが、回線が細く(この表現が適当かはわからないが)また、電波も不安定で日本の光回線のような自由さはない。

動画はおろか、写真の閲覧にも時間がかかるし、時間がかかり過ぎて結局閲覧できないこともしばしばある。



地震発生の一報を知った時は地震が起きたということと、結構な規模の地震らしい、という程度の理解だった。



それから、ツイッターや日本の報道機関のニュース速報、それからYahoo Franceなどを眺めているうち、日本の惨状が少しずつ伝わってきた。

今ブルキナは日曜の朝だが、昨晩は原子力発電所のトラブルのニュースをみて気分が悪くなったりもした。

これが泊原発だったらと思うと。周辺住民の気持ちを察することすら難しいくらい、とんでもない事態だ。


私がブルキナで見た被災地の写真は10枚くらいか?簡易ボートで水没した街を移動する人、原発の爆発事故の白煙、廃墟の街。

まるで教科書にでてくる戦後の写真。


ココのブログを通じてメッセージを送ってくれた方も「戦後と同じかも」と書いていた。この表現はあながち間違いではないのかもしれない。


実家からもメールがきていた。ここ最近電話回線の不調とやらで、ネットがしばらくダウンしていたようだが(当然電話も)、今細々とメールの送受信だけはできるようになったらしく、「知ってるとは思うけど」という前置きの上で地震の惨状が送られてきた。

そのメールの中に「一生のうちでこんな惨事を目の当たりにすると思わなかった」と書かれていた。


今まで見たこともない、これから見ると予想すらしなかった大惨事。一番身近な人の言葉だけに、ずしんと響くものがあった。

涙が出る。あぁ何もできないな自分、と何度も思う。



今、日本のこの地震の被害は世界的にトップニュースとして扱われている。

しかし、原発の騒ぎが収まり被害状況のすべてが明らかになったら、その後の様子はほとんど世界に伝わっていかないと思う。

でも、この惨劇にどうやって立ち向かっていくか、どうやって復興していくかっていうところこそ、報道されるべきところなんじゃないか、とも思う。


今海外にいて、「何もできない自分」にもどかしさを感じている協力隊員にできることはこれから始まるのかもしれない。



世界の中では、こんな大惨事の中にあっても秩序を乱さず、助け合いの心を忘れない日本人の姿を絶賛する声もあるのだという。

今日本人がどうやってこの急場を乗り越えようとしているのか、乗り越えていくのか。

それを少しでも世界に伝えること。これが、自分にできる最大限の事だと今は思っている。









幸か不幸か・・・

2011-03-12 14:45:12 | @burkina
今このタイミングで日本にいないこと、幸なのか不幸なのか・・・。

阪神大震災級の地震?と最初思っていたけど、それを超える被害。

原発関連の話も心痛いニュースだ。私の地元小樽、それから祖母や叔父叔母が住む岩内町、、ここもすぐ近くに泊原発がある。

原発関連事故はまったくもって他人事ではないわけで、本当になんといっていいのか・・・。

何もできないけど、、いや何もできないから?  なんだか心も体も重い。。。



灯台もと暗し?

2011-03-11 22:15:56 | @burkina
日本にいる時「日経ウーマン」という雑誌をよく見ていた。

20代後半から30代の女性向けだろうか、、、仕事をもつ女性をターゲットにした雑誌で、テーマも多岐に渡っていて好きだった。


そんな日経ウーマンからのメールマガジンを何気なく読んでいて、驚きの発見(というのか?)

今私がまさにやりたいと思っていることを実践している人がいた。

日経ウーマン誌上で毎年行われる「ウーマン オブ ザ イヤー」の2011年版リーダ部門4位に表彰された人物。



その方、日置真世(ひおき まさよ)さんといい、なんと北海道の人なのだ。

道南斜里町出身、北海道教育大学を卒業。混じりっけなし、生粋の道産子。


釧路市を舞台にした地域生活支援事業の成果が認められて今回の受賞を果たしているのだが、その実践の過程たるや。。。私がぶつかっている「障害者支援って?」という疑問、実に見事に一つのあるべき姿を提示してくれているのである。

誰かが一方的に提供する支援ではなく、当事者の中からわきあがる課題とその対応。

→詳しくはコチラ。日経ウーマンオンラインHPへ。



今の自分にこれが実現できるとは思わない。これは諦めのつもりではない。9カ月弱ブルキナで生活してきて自分が思う、直感とでもいおうか。。。

でも、種まき程度はしてから帰国したい。

日置さんの名前で検索したら、彼女の寄稿集にもヒットした。

ゆっくりじっくり読ませて頂こうと思う。











震災お見舞い

2011-03-11 22:00:12 | @burkina
日本で大地震の被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。


地震の一報を聞いたのは今朝。またか~などと思ってよくよく見ると、大変な被害!!

こんなとこで、私一人が心配しようが、ブログに書こうが、まったく何の足しにもならないんですけども

とにかく心配ということでしてね。


ブルキナでもお昼のラジオニュースのトップ項目は「日本の地震」でした。

うちの警備員も「日本で地震があったようだけど・・・」と心配してくれていました。


今回の被害地域、知人友人もたくさんいるし、JOCV仲間のご家族もたくさんです。

これ以上被害が拡大しませんように・・・。祈ることしかできませんが。。







仕事の様子。

2011-03-11 03:45:10 | @burkina
今日、若い女性の新患さんがやってきました。

木の棒を杖代わりにしながら歩いてやってきた彼女、ラキアトさん。

女性の新患さんが来ると「現地語オンリー?」と一瞬身構えてしまうのですが、幸い、ラキアトさんはフランス語が通じる方でした。20代後半の女性。

診察室の定番「どうされましたか~?」から問診スタート。

聞いた話をだーっと書いてみると・・



足に力が入らない。手も力は弱くなったけど、まだマシ。背中が痛い。
昔は健康上の問題はまったくなかった。去年の1月に子供を産んで普通に育児してたけど、4月頃からこの病気が始まった。足から麻痺が始まった。一番症状が重かったときは自分の子供を抱っこできなかった。歩く事もできなかった。
手足の感覚がうすい。自分の足がどうなっているのか、目で見てみないとわからない。手で何かに触れた時、触れた感覚はあるが素材や凹凸の詳細などはわからない。



下垂足といって足首から下がだらんと垂れるような歩き方をしています。

つかまらずに経つことはできますが、視覚を遮るとグラグラ。あぁ、深部感覚ほとんどないね、これ。。。

最初、私のつたないフランス語のせいで、症状が徐々に増悪中(=進行性疾患)と勘違いし、途中話をややこしくしてしまったのですが、落ち着いてよくよく聞き返すと改善傾向にあるとのこと。



うーん。。。何の病気だろう??



医師の処方によってリハを行う日本と違い、患者さんがダイレクトにやってくるので「診断」から始めなければならないんですね。

当初はとまどったし、今でもオドオドしながらやってますけども、なんとかアタリをつけて探り探り進むしかない。目の前に患者さん来てるわけですからね。



いきつく結論。ギランバレー症候群疑い?ということで、しばらくセンターに通ってもらって様子をみることにしました。

日本だったらそもそも理学療法士が診断をつけるってことはないわけですが、医師も色んな検査を元に診断していく。

ギランバレー症候群と診断を確定するためには、髄液検査とかしないとならないはずです。



がしかし、こちら検査といってもレントゲン。

神経学的検査やMRIは首都出なければ受けられないし、受けられたとしてもバカ高い。もう問診でアタリをつけるしかない。

とりあえず運動療法や消炎鎮痛的な対応をしながら様子を見る、という感じで進めるしか術なしです。



頼みの綱の問診!なわけですけども、さっき書いた問診の内容はまだまだお粗末なもの。もっと突っ込んで聞きたいところはたくさんあります。

これでも当初よりだいぶ聞きとりできるようになったんですけどね・・・。



ジュリエン氏がいると会話の90%が現地語になったり、せっかちなジュリエン氏ペースで物事がすすんで行ったりして、むしろうまく患者さんに関われないことも多いのですが、少しずつ打破していきたいなと思っているところです。