フォトエッセイ:尾瀬からのメッセージ~その6「生きる」 2009年04月25日 23時40分12秒 | 尾瀬からのメッセージ 尾瀬は、自然の宝庫である。夕日が沈むと、虫たちの活動が始まる。無防備なひとは、なら蚊の大群に襲われるだろう。山小屋の主人は、昼間でも防虫用の網を頭からかぶって、薪割りをする。蚊も生きるために必死である。 モウセンゴケは、雑草も生えないような栄養分のない酸性土壌に育つ。彼らの栄養源は、体の表面にあるねばねばした繊毛で虫を捕らえる。じっと眺めていると、捕らえる瞬間に出くわすかもしれない。まさしく自然の神秘である。
フォトエッセイ:尾瀬からのメッセージ~その7「まとめ」 2009年04月25日 23時39分50秒 | 尾瀬からのメッセージ 尾瀬の自然は、まだまだ未知で無限大である。もっとゆっくりと見つめたい。自然から学んだことが、まわりまわって人の問題にはねかえって来るように思うし、人の道を教えてくれる。 よく早足で木道を通り過ぎる人を見かけるが、たまには立ち止ってゆっくりあたりを観察しよう。きっと新しい発見があると思う。 今の世の中、物にあふれ、食べることに事欠かない。そんなに努力をしなくても生きていける。また、人の気持ちや思いやり、自然破壊の代償も、物で解決しようとする風潮がある。残念なことであるが現実である。 私は、この作品を通して、自然のスケールの大きさに比べ、あまりにも人がちっぽけな存在であることを痛感した。