花のアート写真工房

Ⅰ:透明水彩画集
Ⅱ:旅エッセイ(海外編)

【アートに対する情熱は、青春そのものです!】

フォトエッセイ:よさこい鳴子おどりパワー~その1「少女のしぐさ」

2009年04月12日 20時10分32秒 | よさこい鳴子おどりパワー
         

         

 「あっ、また笑った」
 カラフルな衣装を着たかわいい少女に出合った。大勢の前で踊ることの恥じらいなのか、カメラのレンズを気にしてなのか、はにかみながらベロを出した。何をしてもとてもチャ~ミングである。
 
 そういえば、私も物事に集中しているとき、無意識によく舌を出す。半開きの口からよだれがたれることもしばしばある。その瞬間、周囲をキョロキョロし、誰も気がつかないことにほっとする。娘に注意された時には、これは親父からの遺伝だと開き直る。父は年賀状を毛筆で書く時、必ずと言って舌を半開きの口から出す。
 
 よさこい鳴子おどり(以下:よさこい)の魅力は、毎日送っている生活からキラキラした夢のような世界に、踊り子ひとりひとりが身をゆだねることができるからだ。踊りモードに顔をメークし、羽衣の衣装を着れば、さぁ、舞台の始まりである。
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フォトエッセイ:よさこい鳴子おどりパワー~その2「踊りだ~いすき」

2009年04月12日 20時09分56秒 | よさこい鳴子おどりパワー
        

         

 箸を口にくわえ気持ちよさそうに踊っている女性にを目にした。彼女は、食事中に友達に早く踊りの輪の中にはいるようにせかされたのだろうか。ご飯もそそくさと切り上げ、きっと箸を置くのを忘れたため、口に加えているのに違いない。
 私は、彼女が何を食べていたのかが気になる。焼きそばそれとも弁当の箸なのか、まさかフランクフルトソーセージの2本はあるまい。箸も踊り手の小道具のひとつのように見えてくる。

 よさこいは、総踊りといって、観ている人やいろいろなチームのひとがごちゃごちゃになって、踊りを舞う時間帯がある。チームとしての団体行動でなく自由に参加できるため、ときに踊りに酔いしびれる人もいる。

 私は、気の合う仲間と酒を飲んでいると、童心に帰れる。たぶん、ここで踊り舞っている人たちも・・・・。
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フォトエッセイ:よさこい鳴子おどり~その3「かわいいおばちゃま」

2009年04月12日 20時09分31秒 | よさこい鳴子おどりパワー
            

            

 日本舞踊をしているかのような身のこなしをするおばさんに、私は目を留めた。その人は、かわいらしく、おばさんというよりかおばちゃまという感じである。

 よさこいの踊り手は、幼い子から年配の方まで年齢層が広い。特に、おばさんパワーには、ひときわ目を引く。汗で化粧が流れ落ちようが、気にしないくらい気合が入っている。

 道路上で踊るパレードの中、そろいのハッピを着たヨチヨチ歩きの男の子が、踊りの速さに追いつけず、必死に小走りでついていく姿に、観客から笑いが巻き上がる。あげくのはて、お母さんがその子を抱きかかえ恥ずかしそうに目の前を通り過ぎる。皆、拍手喝采である。
 子供の力ってすごいと思う。場をなごませ、周りの大人たちに「ポッ」と温かい気持ちにさせてくれる。
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フォトエッセイ:よさこい鳴子おどり~その4「車椅子のひと」

2009年04月12日 20時09分12秒 | よさこい鳴子おどりパワー
        

        

 毎年8月下旬に名古屋で開催される「にっぽんど真ん中まつり」は盛大で人の波で身動きが取れないくらいだ。特に名古屋の夏は暑いので、踊りはさらに熱くなる。見物人も熱気で頭がクラクラする。

 車椅子に乗って、手には鳴子を持ち踊っている人たちのグループが演技を始めた。パレードの流れの中で、彼らは、彼らなりに踊りを表現しようと、手はあわただしく動かしていた。その中で、ふと気がつくときれいなひとが私の目に飛び込んだ。決して自分好みで言っているのではなく、誰でもが認めるような美しさだ。しかし、彼女は、暑さとパレードの疲れ、あるいは大勢の観客やカメラの列に戸惑ったのか、表情が疲れているように見えた。私は、どうしてもカメラのシャッターを押せなかった。

 家に帰ってからも、そのことが気になり、パンフレットでそのグループの紹介した記事を読んだ。「楽しくなければ福祉ではない!」を合言葉に活動しているサークルという。私は、そのフレーズがたいへん気に入り、ますます興味がわいた。
 次の日、私は、どうしても彼女を撮りたくて、会場に再度足を運んだ。彼女は、にこやかな表情をして踊っていた。

 半年後、ある福祉フェスティバルの会場で彼女に再会した。私は、初対面でしかも憧れのひとと目が合った瞬間、緊張で頭が真っ白になった。心に余裕がなかった私は、立ったままで話をし、失礼な対応したことに大いに反省した。

 障害をもったひとが、普通に社会に出て、見ず知らずにひとと気軽に話し合えるような環境を作ることが福祉の第一歩かもしれない。
 
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フォトエッセイ:よさこい鳴子おどり~その5「笑いはセラピー」

2009年04月12日 20時08分48秒 | よさこい鳴子おどりパワー
         

         

 よさこいのチームで「笑"」と書いて「じょう」と読む人気グループがある。毎年、観客は、そのチームの迫力ある演舞に魅了する。また、着ているハッピの背中に書いてある笑"という文字がユニークで、ついつい目をうばわれる。

 最近、人体に及ぼす笑いの効果について、科学的に研究している学者もいると聞く。ひとは作り笑いでも、大きな声を発声すると、体の中からリフレッシュでき、セラピー効果があるのだそうだ。

 私も常日頃から、笑うように心がけている。周りの人からすれば、私のへらへらしている姿に、変な人と思っている方もいるかと思います。私の苦手は、お通夜に行くことです。
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