昭和レトロという言葉は、昭和の時代、特に昭和30年代の暮らしぶりをさすようだが、定まっていない。今、その昭和レトロは、ちょっとしたブームになっている。
それは、戦後まもなく生まれた昭和20年代のいわゆるベビーブーム世代の人たちが、自分の歩んできた道のりを振り返る余裕ができたことと、今の世の中では得られないものを追い求める若者たちが増えたことによると思われる。
その間の科学の発達は、すさまじいものである。洗濯ひとつとっても、たらいに洗濯物をいれて洗濯板でごしごしと半日かかりでしていた仕事が、時代とともに、ローラーで洗った洗濯物をしぼる装置つき洗濯機、脱水装置のついた二層式洗濯機、全自動洗濯機そして乾燥までできるドラム式洗濯機へと技術革新はめまぐるしく進化し変化した。
昭和という時代は、生活するうえで便利なものがどんどん市場に出回り、それを買い求めるためにがむしゃらに働いた時代でもあった。
今回、私は、「ほんわか昭和ストーリー」というテーマで、子供の頃に使用した生活雑貨やノスタルジックな建物や風景などを写真と文で表した。