私は、イスタンブール、トロイ、エフェソス、パムッカレ、コンヤ、カッパドキア、イスタンブールとハードな日程であったが、日本では体験できないことが多く、見るもの、聞くもの、その場の臨場感など刺激的な7日間をトルコで過すことが出来た。
昔、港に面したトロイは、紀元前3000年前から都市集落が存在したと言う。その現存する石畳や壁は人の歩んだ重みを感じさせる。
エフェソスも紀元前にできた都市集落で、その後何千年も続いた。そこには、公衆トイレ、浴場、集会場、競技場、劇場、図書館、市庁舎などが備わっていて、私たちが住んでいる町と同じである。私は、劇場の階段席に腰を下ろし、一日ゆっくりと時の流れに身を任せたい気分になった。
コンヤのメブラーナ博物館では、イスラム教の教えをガイドさんが丁寧に説明していただいたのですが、私の頭を素通りしていった。
カッパドキアと言えば、女優の竹内結子さんが訪れた洞窟住宅の同じ場所で、時間の隔たりがあろうが共有できた事に満足した。
最初と最後に訪れたイスタンブールは、港町で歌われているように本当にカモメが飛んでいた。私は、身振り手振りで公共の乗り物に乗って町の中を散策した。どうしても行ってみたかったハマムにも恐る恐る入った。大柄でこわもてのマッサージ師と顔があった時、逃げ出したくなったが、時間が経つにつれてお互いうちとけた。
私は、旅の前に行きたかった路地裏通りにも足を運べたし、また町を行きかう 人々の写真を快く撮らせていただき、心に残る旅を経験した。