Takekida's log

千里の道も一歩から

植物の知恵

2015-06-14 00:03:07 | Training
梅雨開始の1週間でした。セントレアも不完全燃焼で終わり次はどうしようかというところですがあまり遠くにも行けないので長良川のスプリントに1回ぐらい出るかといった予定です。

植物はすごい - 生き残りをかけたしくみと工夫 (中公新書)
クリエーター情報なし
中央公論新社


植物が基本として持っている光合成という機能は人間のまだ真似が出来ていないものです。植物のエネルギー変換効率はたかだが0.3%程度と言われていますがそれでも葉っぱ1枚の持つ機能をまだ実現できていないのが現状。太陽電池というのも人工光合成の一つではありますが研究レベルでは1.5%程度の変換効率のものも出てきているようです。光合成は大規模でできるようになればCO2排出の問題はかなり楽にはなりますね。ただそれを実施するためのシステムがどれだけお金がかかるかということですが。

ともあれ植物はこんな高度なシステムを非常に大量にコピーできているというのはすごいところですし何より生物のようにほかのものから摂取せずに自給自足が出来ているというのが素晴らしいところです。
この本は植物の持つ不思議な力を解説したもので前半では体を守る工夫について解説されています。
トゲや食べられることでの生存力、香りや有毒物質での生存競争に勝つ仕組みなどがその例です。
苦味で守っている果実と言えば唐辛子やゴーヤなどが代表例。これらの苦みは昆虫がいるいない、日照条件などの環境に影響を受けることが知られています。
意外だったのは香りの力。ヒノキ(ヒノチオール)の殺菌効果だけでなく身近な柏餅、柿の葉寿司なども実際の例。これらの物質を概してフィトンチッドというロシア語で呼ばれています。落葉も何とも言えないいい匂いがするのですが桜なんかが出している香り=桜餅の香り(クマリン)は自分の葉がきづつけられた時に出す嫌がらせの香りなのだそうです。
人間にとっては逆に利用しているものなのですが面白いところです。

後半では環境に打ち勝つために持っている力について解説されています。
まずは太陽光。植物にとって生きるために必要なものですが逆に紫外線は副作用。特に強すぎる光では植物は十分に活用するkとが出来ないもの。
その太陽光から守る仕組みが花や葉の色素(アントシアニンとカロテン)なのだそうです。なので太陽光が強ければ強いほど色としては鮮やかになりますし
それだけ人間が食べても有用性が高いという証拠にもなっているようです。
その他にも寒暖や子孫を守るための仕組みが紹介されています。

 植物に関してもまだまだ人間が追い付けていないものはたくさんありますし、何より共生していくためには特性を理解する必要あります。日本では食べ物だけでなく建築材料にも大きく植物に依存してきた経緯はありますので比較的得意とする分野なのだと思いますがさらに学んでいく必要はあると思います。
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