Takekida's log

千里の道も一歩から

クオリア

2007-09-29 23:58:31 | Books
終わってみればあっという間。横浜に帰宅。色々と勉強になることも多く、プライベートも楽んでうまく出張を利用できたかと。 

研究⇒製品の間というのはどんな技術分野でも大きな壁がある。そのことを考えると売られている製品を出すためにどんな苦労があったのだろうかと尊敬の眼差しを向けずにはいられない。もちろん元(Idea)が無ければ何にも出来ない。

昔と比べたら技術は成熟してきたようにも見える。感動できるような製品、人間のライフスタイルを変えるような製品は今までの延長ではなかなか出てこないかもしれない。それだからこそ元となるアイディア、基礎となる研究が重要になる。

技術者(研究者)としてどのPhaseに価値を見出すかは人それぞれ。ただすべてのPhaseを知っている人の方がより的確な開発が出来るに違いない。 そんなことを3ヶ月の出張で改めて感じた。自分としてはまだ方向性が定まっていないがとにかく今は経験。

体力の方は…
マスターズSWIMで力も相当落ちているのを実感。しかしながら練習が週末のみで1/3程度になっていたことを考えるとこんなものかもしれない。まあボチボチやっていきましょう。

クオリア入門―心が脳を感じるとき (ちくま学芸文庫)
茂木 健一郎
筑摩書房

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クオリアとは感覚を特徴付ける独特の質感のこと。真っ赤な薔薇とかバイオリンの音色とか。入門といいながら論文調でやや難解。

脳の単純な働きではなく脳が心の働きをどのように作っているのかという心の科学がこの本の主題。

クオリアはこの反応が脳のどの分野とつながっているというミクロに捕らえた反応選択性の議論では説明できるものではなくマクロに捕らえて解釈をしなくてはいけない=相対関係を考える必要がある。これをマッハの原理(もともとは物質は他の物質との相対的な関係によって意味を持つ)と言っている。

つまりクオリアは個々の神経組織(ニューロン)の情報伝達作用(この本では発火と言う表現を使っている)の相対的な関係により形成される。

さらにもう一つ条件がありそれが志向性(ポインタ)がそのクオリアに向いているかということ。同時に異なるクオリアが発生してもポインタがそのクオリアに向かっていないと感じられないとの事。たとえば上の有名な図図の見方によっては少女にも老婆にも見えるがどちらかを見ているときは片方は意識できない。

自分としては水の中や山の中で感じるクオリアが好きでやはりそういうところに出かけてしまう。"良い"と感じられるクオリアを大切にしていきたい。 

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2 Comments

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Unknown (みらい)
2007-10-01 21:15:00
おかえりなさーい。

また遊びに行こう。

そして成長の証をみせてくれ。
返信する
Unknown (たけきだ)
2007-10-01 23:33:34
ただいま~

山にも海にも?行きましょう!
そして共に成長していきましょう。
返信する

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